数年前の話ですが――。
ある建設現場に、100円ショップで買ったコンベックスを持ってきた作業員がいました。
「これ、100円で買ったんですよ!」と、ちょっと誇らしげ。
私はそれを見て、思わず「いや、それはさすがに無理があるだろう…」とツッコミを入れたのを覚えています。
安いコンベックスは、測定テープがペラペラで、まっすぐに伸ばすのも一苦労。
数千円クラスのしっかりしたものなら、数メートル伸ばしても折れないんですけどね。
その日は風も強く、足元は砂まみれ。
案の定、作業員がコンベックスを数回伸ばしただけで、内部に砂が入り――「ガチャッ」という音とともに終了。
テープは戻らなくなり、コンベックスはそのまま“伸ばしっぱなし”で放置されました。
翌日、現場に行ってみると……
昨日のコンベックスがそのまま、錆びだらけになっていたとさ・・・。
ちなみに――
ホコリや水気のない室内なら、100円のコンベックスもギリギリ使えます。
でも、過酷な建設現場では5分ともたない。
計算してみれば、1分あたり20円の消耗品です。

1伸ばし20円!
しかも屋外で使うとサビるのも早い!
教訓
100円ショップのコンベックスは、現場では命が短すぎる。
安くても、プロの現場では“安物買いの銭失い”です。
コンベックスはJIS1級、厚手・ロック付きがおすすめ

プロに人気のコンベックスはこの価格帯です。
(3千円~5千円クラスがおすすめ)
私の好みは、5.0mか5.5m・メジャー部分がサラサラ加工
ロックすると止まるタイプ。裏面に目盛りはなくても構いません。
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