アスファルトの重量を、体積や面積から計算する方法と自動計算

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Mコン

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この記事では、私がこれまでの経験から学んだ知識を元に、具体的な事例と共に解説しています。少しでも皆さまの役に立つ情報を提供できれば幸いです。

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工事現場でアスファルト合材の注文をしたい場合や、舗装を取り壊して搬出するなど、アスファルトの重量がどのくらいなのか把握したい場合があります。

この記事では、アスファルト舗装の体積や面積を使って
アスファルト合材の重量を計算する方法を図を使いながら解説しています。

なお、すぐにアスファルト舗装の重量を計算したい場合は、下の自動計算をご利用下さい。
入力フォームにアスファルト舗装の面積と厚さを入力して頂くと、計算結果が表示されます。

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詳しい解説と流れ

STEP
面積と体積の計算方法を確認

例題をもとに、面積と体積の計算方法を確認します。

STEP
単位体積重量を確認

アスファルトの単位体積重量について

STEP
例題と応用

例題と応用について解説しています。

面積と体積の計算

アスファルトの重量を計算するには、その面積や体積を計算しておく必要があります。

一般的に、面積はm2(平米)の単位で表し、「縦(m)×横(m)」など2辺の積によって求められます。
また体積はm3(立米)の単位を用いて表され「縦(m)×横(m)×高さ」などの3辺の積によって求められます。

単位体積重量について

力学や建築工学などでは、アスファルトなどの材料の重量を測定するために
「単位体積重量」という、物質の質量を用いた計算が行われます。

単位体積重量の単位は「N/m3」(ニュートン単位)を用いられるのが一般的で
材料によって密度や重量は異なります。

なお、厳密にはアスファルトの重量は使用する材料によって単位体積重量に違いがありますが
建設工事では「2.35(t/m3)」がよく用いられます。

幅1.0m・奥行1.0m・厚さ10cmの例

計算方法は簡単です。上の図を例にして計算した場合、必要なアスファルト合材の量は
1.00 × 1.00 × 0.10 × 2.35 × 1.10 = 0.26 (t) です。


計算の詳しい解説

現場で必要なアスファルトの重量を計算するためには
体積とアスファルト合材の比重、割増し量の掛け算が必要です。

上の図では W1(1.00 m)× W2(1.00 m)× t(0.10 m)が舗装したい部分の体積になります。
※ W1は幅1、W2は幅2、tは厚さ(0.10 mは10 cmになります)を表します。

これにより舗装する部分の体積(V)= 1.00 × 1.00 × 0.10 = 0.1 (m³) となります。
※ 厚さ10 cmの舗装は滅多にありませんが、あくまでも参考例として考えてください。

アスファルト合材の比重

アスファルト合材の比重
■ 粗粒・密粒アスファルト合材・・・2.35 t/m3
■ 細粒アスファルト合材   ・・・2.30 t/m3

一般的にこの数値が使われることが多く、私の場合はアスファルトの比重は2.35として使っています。

最初の計算式に戻りますが
アスファルト合材(密粒を使った場合)のアスファルトの重量 = 「1.00 × 1.00 × 0.10」 × 2.35 = 0.235 (t) です。

次に、割増し係数を掛けます。割増係数は外部に材料が食い込んだり、締固め(転圧)によって体積が減る分を最初から見込んでおくために使用されます。
現場の状況によって異なりますが、概ね1.08~1.15程度の割増し係数を使うことがおすすめです。

つまり 0.235 × 1.10 = 0.26 (t) となります(小数点切り上げ)。

これにより、必要なアスファルト合材の量は0.26 (t) となります。

ただし、アスファルト合材プラントでは合材を注文する際に「最低0.5tから」となっていることが多いです。
したがって、合材を注文する場合の量は「0.5t」となります。

それ以上の注文は0.25tや0.5t刻みで注文できる量が異なりますので、プラントに確認してみることをおすすめし

舗装面積が既に分かっている場合(舗装面積から合材の重量を計算する場合)

舗装面積が既に分かっている場合は、計算はさらに簡単です。
必要なアスファルトの重量 = 舗装面積 × 舗装の厚さ × 舗装の比重 × 割増し係数 です。

例えば、面積(A)が100 m²で、厚さが4 cmの舗装をしたい場合
必要な合材の量 = 100 × 0.04 × 2.35 × 1.10 ≈ 10.5 (t) となります。

アスファルト舗装を撤去した場合の逆計算

道路工事などでアスファルト舗装を取り壊した際に、排出したアスファルト殻(ガラ)の重量が分かっている場合は、その重さをアスファルトの比重で割ることでおおまかな体積を求めることができます。

例えば、100 tのアスファルト殻を排出した場合、アスファルト舗装の体積 = 100 ÷ 2.35 ≈ 42.55 (m³) となります。

仮に、舗装を取り壊したときの舗装の平均厚さが7 cmだった場合、アスファルト舗装面積 = 42.55 ÷ 0.07 ≈ 607.9 (m²) となります。

これらの逆計算はあくまでも目安です。実際の工事現場では面積の誤差やロス分も考慮して計算する必要があります。

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