アスベストの危険性や事前調査の流れについては、すでに解説した以下の記事をご覧ください。
👉 アスベスト(石綿)とは?健康被害・事前調査・解体工事での注意点
👉 建築物解体で必要なアスベスト事前調査の流れと資格・費用まとめ
ここでは、実際のアスベスト除去工事で行われる「養生」「除去作業」「廃棄物処分」の一連の流れをわかりやすく説明します。
養生(飛散防止措置)
事前調査および除去計画に基づき、アスベスト除去工事では、作業空間をしっかり隔離(養生)することが重要です。
- 第三者・作業者に分かりやすく明示する(準備段階から)
- ポリシートで作業区画を完全に密閉
- 集じん装置を稼働し、外部へ石綿が漏れない環境を確保
- 作業区域の出入り口は二重扉式にして、外部との気流を遮断
これにより、アスベスト粉じんが周囲に飛散するリスクを大幅に減らせます。
除去作業の流れ(飛散防止・保護具と安全用具・産廃の準備)
養生が整ったら、いよいよ除去作業に入ります。
- 湿潤化処理:対象部位に水や薬剤を散布して粉じんを抑制
- 手作業による剥離・除去:スクレーパーなどを使い、慎重に削ぎ落とす
- 除去したアスベストは専用袋(二重梱包)に密閉し、その場で封印
作業員は防護服・防じんマスク(電動ファン付き呼吸用保護具など)を着用し、安全を最優先に進めます。
廃棄物の収集・運搬・処分
除去したアスベストは、そのまま廃棄できません。
- 二重梱包後、アスベスト専用ラベルを貼り付け
- 産業廃棄物管理票(マニフェスト)で収集運搬・処分の流れを管理
- 管理型処分場など、国の基準を満たした施設で最終処分
これにより、廃棄物の行方がすべて追跡可能となり、不法投棄や環境汚染を防止します。
作業後の確認(除去現場と産廃マニフェストの管理)
工事が終わったら、仕上げとして以下を確認します。
- 残留粉じんの測定:空気中のアスベスト濃度を測定し、安全を確認
- 養生を慎重に撤去し、清掃
- 調査結果や写真を含めた工事報告書を作成
- 産業廃棄物が適切に処理・処分されたかをマニフェストで確認・保管します。
最後まで丁寧に記録を残すことで、発注者・行政双方が安心できる仕組みになっています。
まとめ
アスベスト除去工事は、
- 養生で飛散防止
- 湿潤化+手作業での確実な除去
- 適切な廃棄と記録管理
この3つのステップを徹底することで、安全性と法令遵守を両立させています。
専門業者へ依頼し、適切な工程で作業を進めることが何より重要です。

