日本の建設CAD図面でよく使われる保存形式には、JWCADやAutoCAD、電子納品(Sfc、P21)などがあります。
近年では、建物やインフラの設計、施工、運用、管理に関する情報を統合的に管理するデジタル技術であるBIM(Building Information Modeling)の活用が進んでおり、従来の2D図面に加え、立体的な3Dモデルへのシフトが進んでいます。
3Dモデルは、映画、動画、ゲーム、アニメ、アプリ、VR、ARなどの分野で幅広く利用され、日常生活の中でもよく目にするようになりました。建設工事で使用されるCAD図面も、これらの3Dモデルと互換性があります。
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3DファイルフォーマットFBXとは(ごく簡単に解説)
FBXは、主にゲームやアプリなどで広く利用される3Dファイルフォーマットです。このフォーマットは、3Dモデルやアニメーションのデータを効率的に扱うことができます。例えば、UnityやUnreal Engineといったソフトウェアでサポートされており、異なるツール間でのデータ共有が容易です。
また、同じデータを使って従来難しかった複雑な計算、挙動、力学などの物理シミュレーションも可能です。
3Dモデルを建設工事で扱うメリット
FBXデータを共有するメリットは、互換性と軽量さにあります。図面や3Dモデルの作成者と現場作業者が、スマートフォンを使ってデータを閲覧・共有できる点も大きな利点です。
このデータは、リアルな見た目(コンクリート面や透明なガラスなど)を表現したり、アニメーションを使ってデモンストレーションに活用することも可能です。
この記事では、従来のCADデータ(2D)と立体的なモデル(3D)について、なるべく専門的な用語を含めずに解説してみました。
これからの建設工事に向けた取り組みや、新しい工法やアイデアなどの参考にしていただければ幸いです。