コンクリートの打設と養生:必要な養生日数と強度の確認方法

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コンクリートを打つ(型枠などに流し込む)ことを打設(だせつ)と呼びます。打設したコンクリートは、最初はまだ固まっていない生コンクリートです。コンクリートは時間をかけて徐々に固まっていきます。

Mコン

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この記事では、私がこれまでの経験から学んだ知識を元に、具体的な事例と共に解説しています。少しでも皆さまの役に立つ情報を提供できれば幸いです。

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コンクリートの養生とは

コンクリートが硬化するまで適切な環境に保つことを養生(ようじょう)といいます。養生は、打設したコンクリートが十分に固まるまで行います。これにより、コンクリートの品質を確保し、乾燥、ひび割れ、所定の強度、耐久性、水密性、外観などの問題を防ぎます。

なぜコンクリートを湿潤状態に保持するのか

生コンクリートには水分が含まれていますが、コンクリート中の水分が急激に減少したり、乾燥が進むとひび割れや強度不足の原因となります。そのため、所定の強度を確保できるまでコンクリートを湿潤状態(濡れた状態)に保つ必要があり、散水や加湿を行って乾燥を防ぎます。

コンクリートの養生期間

コンクリートの養生期間は、セメントの種類によって異なりますが
普通ポルトランドセメント(5日間)・早強ポルトランド(3日間)・中庸熱ポルトランド(7日間)が一般的です。

コンクリートの養生に必要なこと

コンクリートの養生期間中は湿潤養生を基本として、直射日光や雨風などの外部環境からコンクリートを保護するシートや湿潤マットなどの覆いを行ないます。
平均気温が25度を越える時期に打設するコンクリートを暑中コンクリートと呼びます。

また、日平均気温が5度を下回る時期に打設するコンクリートを寒中コンクリートと呼び、標準的な養生に加え、コンクリートの凍結や当該を防ぐために練炭やジェットヒーターなどを使用して給熱を行なう必要があります。

コンクリートの強度が出るまでに必要な日数

コンクリートは打設後徐々に強度が高まり、通常、28日後に強度の伸びが落ち着く(緩やかになる)とされています。この期間を材齢(ざいれい)と呼び、材齢28日強度や4週強度と表記します。また、コンクリートの強度試験には、工事現場では非破壊試験のシュミットハンマー試験などが多く用いられます。

コンクリートの推定強度

建設現場では、コンクリートの強度が所定の品質を満たしているかを把握する必要があります。しかし、工事が進行中に28日を待つことができない場合もあります。そのため、コンクリートの強度を早い段階で測定し、28日後の強度を推定することができます。非破壊試験のシュミットハンマー試験などがこの目的に利用され、材齢7日(σ7)・材齢28日(σ28)で表します。

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