空気量試験とは、コンクリート内部に含まれている空気量(気泡量)を測定する試験です。
コンクリート中には目に見えない細かな気泡が含まれており、これらは施工性や耐久性に大きく関係しています。
特に寒冷地では、適切な空気量を確保することで凍結による劣化(凍害)を抑える効果があります。
生コンクリートの品質確認として、スランプ試験などと合わせて実施される代表的な試験の一つです。
空気量試験とは、フレッシュコンクリート中に含まれる空気量を測定する試験です。
円筒形の試験容器にコンクリートを入れ、圧力を加えたときの変化を利用して空気量を測定します。
コンクリート中の空気には、
- 意図的に連行された微細気泡
- 練混ぜ時に入り込んだ空気
などがあります。
これらの気泡量を適切に管理することで、耐久性や施工性を安定させることができます。
コンクリートの空気量試験の詳細
コンクリート中の気泡とは?
コンクリート中にはさまざまな気泡が存在します。
主な空気の種類
エントレインドエア
AE剤などによって意図的に連行された微細な気泡。
- 凍害対策
- ワーカビリティー向上
などに役立ちます。
エントラップエア
練混ぜや打設時に偶然入り込む比較的大きな気泡。
過剰に含まれると、
- 強度低下
- 材料分離
- 品質低下
などの原因になることがあります。
空気量試験の方法
試験では、専用の円筒形容器(空気圧縮可能な)へコンクリートを入れます。その後、
- 容器内へ圧力を加える
- 圧力変化を測定する
- 空気量を算出する
という流れで測定を行います。
空気量試験の一般的な基準値
【JIS A 5308】普通コンクリート・舗装コンクリート・高強度コンクリートなどでは、一般的に
- 4.5 ± 1.5%
程度が基準値として管理されます。ただし、設計書・使用条件や配合によって管理値が異なる場合があります。
コンクリート試験で空気量測定が重要な理由
コンクリート施工において、適切な空気量を管理・確保することで、
- 凍結融解への耐久性向上
- 施工性改善
- ポンプ圧送性向上
などの効果があり、逆に空気量が多すぎる場合、
- 圧縮強度低下
- 品質ばらつき
などにつながる可能性があります。
実用例
| コンクリート施工 | 空気量測定の例 |
|---|---|
| 寒冷地のコンクリート工事 | 冬季施工や寒冷地では、凍害対策として空気量管理が重要になります。 |
| 舗装コンクリート | 道路や駐車場などの舗装工事でも品質確認として実施されます。 |
| ポンプ車による打設 | 圧送時の施工性や材料分離防止の確認にも役立ちます。 |
| 高強度コンクリート | 品質管理が厳しい構造物では、空気量試験による細かな管理が行われます。 |

空気量は多ければ良いというものではありません。
気泡量が適切でない場合、
- 強度低下
- 耐久性低下
- 施工不良
などの原因になることがあるため、スランプ試験や温度測定などと合わせて、総合的に品質管理することが重要です。
関連用語
コンクリート試験 / スランプ試験 / 空気量試験 / 塩化物含有量試験 / 温度測定 / 圧縮強度試験



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