
無筋コンクリートの比重計算は、2.30t/m3と覚えて大丈夫です。

はじめまして。このサイトを運営しているMコンです。
建設業界に携わり、現場管理やIT活用を中心に実績を積んできました。
この記事では、私がこれまでの経験から学んだ知識を元に、具体的な事例と共に解説しています。少しでも皆さまの役に立つ情報を提供できれば幸いです。
解体工事などでは、取り壊したコンクリート(無筋コンクリート)の比重は2.30(t/m3)を使って計算するのが一般的です。また、無筋コンクリートとはコンクリートの中に鉄筋が入っていないものを差します。
厳密には、コンクリートの強度や配合で比重は変わりますが、解体工事などの場合、コンクリートの破片などのロスを含んで考えても2.35(t/m3)で計算しても、重量はほぼ一致しています。

では、上の図を例にして、コンクリートの重量を計算すると、重量はいくらになるでしょうか。
コンクリートの幅(W1とW2)が、どちらも1.00m
コンクリートの厚さ(t)が0.10mだった場合です。(0.10mは10cmです)
コンクリートの体積(V)は、W1 × W2 × t ですから
V = 1.00 × 1.00 × 0.10
V = 0.10 (m3) となります。
この体積に、無筋コンクリートの比重(単位体積重量t/m3)をかけ算すると
コンクリートの重量(W)は、V × 2.30 (t/m3) となり
W = 0.10 × 2.30
W = 0.23 (t) となります。
ちなみに0.23(t)は、230kgという意味になります。
蛇足ですが、仮に軽トラの最大積載量が350kgだった場合
軽トラの荷台に載せることができるコンクリートのボリュームは
0.35(t) ÷ 2.30(t/m3) = 0.152(m3)
つまり、先ほどの図を例にすると
コンクリートの大きさが、縦横1.0mで厚さが15cm以下であれば、軽トラに積載可能です。
鉄筋コンクリート(有筋)コンクリートの場合は2.40t/m3程度です。
コンクリートの中に鉄筋が入っているものを「鉄筋コンクリート(有筋コンクリート)」と呼びます。
鉄筋の太さによって重量は異なりますが、建設現場では一般的に2.35~2.45(t/m3)の間で計算すると
誤差は許容範囲内に収まります。
コンクリート構造物の解体工事などでは、構造物を取り壊した際のロス分も考慮して
鉄筋コンクリートは、2.40t/m3程度で十分です。
(重量が合わない場合は2.35~2.50t/m3の範囲で計算します)
コンクリートの重量から、逆に体積を計算する(割り出す)
コンクリートの重量から体積を割り出す場合は、これまでの計算を逆に行ないます。
例えば、無筋コンクリートと鉄筋コンクリートが、それぞれ10tだった場合
無筋コンクリートの体積 = 10.0(t) ÷ 2.30(t/m3) = 4.34 (m3)
鉄筋コンクリートの体積 = 10.0(t) ÷ 2.40(t/m3) = 4.16 (m3) となります。
なお、アスファルトの重量を計算するには