Excelは、データの入力、計算、集計ができる便利なツールです。
この記事では、初心者向けに簡単な商品リストの作成方法を解説します。基本操作に加え、便利な機能や修正方法も紹介しますので、Excelの基本的な使い方が学べます。

Microsoft Excel 2024(最新 永続版)
オンラインコード
出典:楽天市場
商品リストの項目を決める
まず、商品リストに含めたい項目を決めましょう。
この例では、以下の項目を使用します。
- 商品名
- 数量
- 単価
- 金額(数量 × 単価)
これらをExcelに入力し、シンプルで見やすい一覧表を作成します。
商品リストに加えたい項目を入力
Excelでは、商品リストのような一覧表を簡単に作成できます。
この例では、商品名、数量、単価、金額の4つの項目を使って、リストを作成します。

まず、セルA1にシートのタイトル「■ 商品リスト」を入力し、
その後、セルB2から商品リストを作成します。
セルA列にはタイトルを入力するため、1列分ずらして、B列、C列、D列、E列に順番に入力します。
- セルB2には「商品名」、
- セルC2には「数量」、
- セルD2には「単価」、
- セルE2には「価格」を入力します。
これらのテキストは見やすくするために太字に設定しています。
この例では、解説のためにセルA列をずらしていますが、商品リストをセルA列の下に作成しても問題ありません。
商品の名称を入力する
次に、いくつかの商品名を入力し、複数の商品情報を整理できるようにしてみましょう。
商品名を入力するセルはB列に設定し、B3セルから下にかけて商品名を入力します。

※例として、「商品A」「商品B」「商品C」を入力しました。
商品リストの見た目を整えるために、罫線で囲む
商品リストには枠(罫線)を引いて、区切りを分かりやすくしましょう。
何も枠がないと、情報が見づらくなってしまいます。

まず、商品リスト全体(セル)を範囲選択し、右クリックメニューから「セルの書式設定」を選択します。
この例では、後で価格の合計を表示させるために、B2からE7までのセルを範囲指定しています。

次に、セルの書式設定画面で、
「罫線」タブを選択し、「外枠」と「内側」をクリックして枠線を引きます。
罫線のスタイル(太さ、線の種類、色)は個別に設定できます。

この例では、商品リストの外枠を太い線に、内側の格子状の線を普通の太さに設定しています。
※線のスタイルや色を選んだ後、「罫線」のプリセットや画像をクリックすると設定が反映されます。
商品リストのバランスを見ながら、文字の大きさや位置、罫線を整える
Excelにデータを入力すると、テキスト(文字列)は左寄せ、数値は右寄せに自動的に設定されます。
商品リストのような表を作成する場合、見やすさや統一感を持たせるために、文字の配置や罫線を調整することが重要です。

まず、2行目に入力した商品名、数量、単価、価格の文字列を中央揃えにしましょう。
B2からE2までのセルを選択し、メニューから「中央揃え」をクリックします。

>右クリックメニューから行う場合
右クリックして「セルの書式設定」を選択し、「配置」タブを開き、「横の位置」のドロップダウンリストから「中央揃え」を選びます。

この例では、商品リストが見やすくなるように、2行目のセルに塗りつぶしを加えています。
これにより、見栄えが良くなり、どこにデータを入力すればよいのかが一目でわかりやすくなりました。
商品のデータを入力し、自動的に計算する仕組みを作る
膨大なデータや計算を手計算で行うのは大変です。
そこで、数量と単価を入力すると、自動的に価格を計算してくれる仕組みを作りましょう。

まず、商品Aの数量と単価を入力するために、セルC3とD3に適当な数値を入力します(数量と単価)。

次に、E3セルに数量(C3)と単価(D3)を掛け算して価格を自動計算したい場合、
E3セルをクリックし、「=」または「+」を入力します。これで、Excelはこのセルが計算式であることを認識します。
*文字列を入力してしまうと、そのセルは文字列として認識されますので注意してください。
その後、C3セルをクリックすると、E3セルに「=C3」と表示されるので、続けて「*」(掛け算の記号)を入力します。
さらに、D3セルをクリックします。これで、E3セルには「=C3*D3」という計算式が入力されます。
※×(かける)は数式ではなく文字として認識されるので計算式には使用できません。
もし、マウスクリックでセルをうまく選択できない場合は、E3セルをダブルクリックして、直接「=C3*D3」と入力してもOKです。
※画像で示された入力部分を使用しても同じ結果になります。

最後に、リターンキーを押して決定すると、計算結果が表示されます。
計算結果や表示を整える(カンマ区切り)
桁数の多い数字は、視覚的に判断しやすくするために、カンマ区切りを使うと便利です。
これにより、データの読み間違いを防ぎ、より見やすくなります。

先ほど入力した商品Aの数量、単価、価格にカンマ区切りを追加するには、該当のセルを選択し、
メニューから「桁区切りスタイル」をクリックします。

もし、右クリックメニューから操作を行いたい場合は、
「セルの書式設定」を選択し、「表示形式」タブで「数値」を選び、
「桁区切り(,)を使用する」にチェックを入れます。
商品リストを効率的に入力する
先ほど入力した商品Aのデータや計算式を、商品B以降のデータに応用することができます。
この例では、数量と単価を掛け算して価格を求めていますので、E3に入力した計算式をそのままコピーして、E4やE5に貼り付けることができます。

まず、E3セルを選択した状態で、CtrlキーとCキーを押してコピーします。
※右クリックメニューから「コピー」を選択してもOKです。
次に、E4とE5セルを選択した状態で、CtrlキーとVキーを押して貼り付けます。
※右クリックメニューから「貼り付け」または「数式」を選択しても貼り付け可能です。

これで、商品Bと商品Cの価格にも計算式が適用されました。
ただし、まだ数量や単価の数値を入力していないため、掛け算の結果はゼロ(0)となっています。
商品のデータを追加する

商品Bのデータに適当な値を入力します。
数量に「30」、単価に「2000」を入力すると、価格が自動的に「60,000」と表示されます。
もし、単価の項目がカンマ区切りになっていない場合、
カンマ区切りを設定したい範囲を選択し、「桁区切りスタイル」をクリックすることで、カンマ区切りを適用できます。
ゼロの値の表示と非表示を切り替える
例えば、商品Cの数量や単価が未入力の場合、商品Cの価格を表示したくないことがあります。
ゼロの値を表示したくない、または表示したい場合の設定方法について説明します。
EXCELでゼロを表示させない方法
集計表や資料でゼロの値を表示したくない場合、次の設定方法を試すことができます。
ゼロを表示したい場合
ゼロを表示したい場合、ゼロ値が表示されないことがあります。
以下の方法でゼロの表示を切り替えられます。
1. エクセルのオプションを使ってゼロ値の表示を切り替える
この方法では、シート全体のゼロ値の表示を切り替えることができます。
手順は以下の通りです。

- Excelメニューから「ファイル」→「その他」→「オプション」を選択します。
- Excelのオプション画面で「詳細設定」を選び、画面を下にスクロールします。
- 「ゼロ値のセルにゼロを表示する」という項目を見つけ、チェックを入れるとゼロが表示され、外すとゼロが非表示になります。
2. セルにユーザー定義を設定する方法

ゼロ値の表示を変更したい特定のセルを選択します。
右クリックメニューから「セルの書式設定」を選択し、「表示形式」タブから「ユーザー定義」を選び、種類に「#」を入力します。
これでゼロが非表示になります。ゼロ以外の値が入力されるとその値が表示されます。
3. IF関数を使ってゼロの値を非表示にする方法
IF関数を使って、条件に応じてゼロの値を非表示にする方法もあります。
例えば、ゼロを表示させたくない場合、次のように入力します。
=IF(C5*D5=0,"")
これは、「もしC5とD5の掛け算の結果がゼロなら、何も表示しない(空白)」という意味です。
もしゼロの代わりに「-」などの記号を表示させたい場合は、次のようにします。
=IF(C5*D5=0,"---")

これでゼロが表示される代わりに、「—」が表示されるようになります。
合計値を自動計算、表示する

仕上げとして、7行目にすべての商品価格の合計金額を表示させてみましょう。
- 「合計」と入力して、書式を整える
B7セルに「合計」と入力し、中央揃えとテキストの太字を設定します。 - 合計金額を自動計算して表示する
商品A、B、Cの価格の合計をE7セルに自動的に表示させるために、以下の手順を行います。- E7セルを選択した状態で、リボンメニューから「Σ(合計)」アイコンをクリックします。
- もしくは、E7セルに直接「=SUM(E3:E6)」と入力しても構いません。
この式「=SUM(E3:E6)」は、E3からE6までのセルに入力されている値を合計するという意味です。
商品リストの全体を整えて完了です

商品リストの使い道や好みに応じて、色や罫線、数値などを入力して商品リストを整えましょう。

- 行を追加する方法
商品リストに行を追加したい場合は、行のセルを選択した状態で右クリックメニューを表示し、「挿入」または「削除」を選択します。- 列を追加または削除する場合も、同様に列(A, B, Cなど)を選択して操作します。
- データの活用
今回作成したデータを応用したい場合は、以下のデータをダウンロードしてご利用いただけます。

