仮締切工、盛土、重機や車両の仮設に!フレコンバッグ(大型土のう)の利用

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河川工事や災害復旧工事で使用される大きな土のう袋は、建設現場では「大型土のう」「フレコンバッグ」「トンパック(トンバッグ)」などと呼ばれており、中に土砂や砂を詰めることで、1トン級の重量になります。
(この記事では名称をフレコンバッグで統一して記載します。)

一般的な小さい土のう袋と用途は似ていますが、フレコンバッグはサイズも重量も桁違いに大きく、仮設構造物として使うことができる点が特徴です。

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フレコンバッグ(大型土のう)の用途は多岐にわたるため
このテーマは4記事構成としていますのでご了承ください。

河川工事におけるフレコンバッグの用途(仮締切工:かりしめきりこう)

河川工事では、フレコンバッグを使用して「仮締切工」を行います。
フレコンバッグの中に川の土砂や砂を詰め、それを階段状に積み上げることで、川の水の流れを一時的に堰き止めたり、流れを変えたりする目的で使用します。

階段状に積み上げたフレコンバッグの川側は、さらに河川土砂で補強して安定させます。
そのうえで護岸ブロックや護床ブロックなどの施工を行います。

工事が終われば、フレコンバッグ内の土砂は川に戻して敷きならし、原状回復を行います。

ちなみに、仮締切りに付随する盛土の転圧は、バックホウでもできますが基本はブルドーザーです。(端部はランマーで入念に)
積算や施工上「押土」で河川の土砂を集めて運搬しながら、盛土と転圧を同時に行います。
なお、転圧が不十分だと増水時に仮締切が崩壊しますよ。

フレコンバッグは土のうだけの用途ではない

フレコンバッグは、土砂だけの用途に限りません。
石灰やセメントを詰めて販売しているケースもあります。
水分を吸わない状態であれば、1㎥単位をフレコンバッグに入れて運搬できるため、地盤改良材の運搬や仮置き用途にも非常に便利です。

注意点

フレコンバッグは非常に便利な資材ですが、1つ1つの重量が大きいため、取り扱いには注意が必要です。
また、後続記事では「安全なフレコンバッグの詰め込み手順」「仮設足場としての応用」「地盤改良材の使い分け」といった内容も解説していきます。

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