重機の日常点検・作業前点検はきちんと行っていますか?
重機オペレーターにとってグリースアップは当たり前の作業ですが、点検せずにチェックシートへ印だけ付けてしまう行為は望ましくありません。
この記事では、重機の「グリースアップ」について、便利なツールと基本ポイントを紹介します。
SK11ハンドグリースガンとグリースでグリースアップ
重機の可動部は摩耗が起きやすい箇所で、金属同士の摩耗を防ぐため、定期的にグリースを注入する必要があります。
動作時にギシギシ音がする状態のまま放置してしまうと、故障につながるリスクが高いです。

動くたびにギシギシ・ギーギー音が鳴る重機・・・
「お化け屋敷の扉かよ!」って言われる前にグリースアップ!
グリースは「グリースガン(注入器)」を使用して充填します。
形状的にはコーキングガンにも似ています。
補足説明:グリースとグリスの違い(Grease)
「グリース」と「グリス」は、どちらも同じものを指しており、意味の違いはありません。
もともとの英語表記は grease(グリース)で、日本では音の聞こえ方や使われ方の違いで「グリス」と略して呼ばれる場合もあります。
建設現場や整備現場では両方の呼び方が混在していますが、英語表記に合わせるなら「グリース」の方が正確です。
グリースアップ関連の評価・レビュー

- コンパクトなので重機内に常備しやすい
- 金属製で耐久性が高く壊れにくい
- ノズルが扱いやすく、グリースアップがしやすい

よくグリースガンのノズル先端に「軍手」を被せていますが
これはグリースがこぼれないための工夫ですね。
重機オペレーター・運転責任者にはメンテナンスの義務がある
「現場が忙しいから」を理由に、重機のメンテナンスを先延ばしにするのは危険です。
メーカー整備が必要な不具合は別として、日常点検とグリースアップは運転責任者の範囲です。
わずか数分のグリースアップが、重大トラブルや事故の防止につながります。
メンテナンス作業をしながら、傷・ひび割れ・劣化なども同時に確認できます。
衣服に付着したグリースの落とし方(現場向け)
グリースや機械油は洗剤だけでは落としにくい汚れです。
まず砂やウエスで「付着した油を別側に移す」
衣類に広げないように、60度くらいのお湯で温めながら、油汚れ用洗剤・固形石鹸で揉み洗いする
肌に付着した場合も、すぐに砂でこすり落とし → 洗剤 → 水洗いを数日続けると徐々に落とせます。

皮膚にグリースが付着したら、被害が広がる前に
その辺の土や草に移す!(W)


