
建設発生土の区分
建設発生土とは、建設工事の施工に伴って副次的に発生する土砂や汚泥を指します。
建設発生土の区分を理解しておくと
工事の打合せや施工、書類の取りまとめなどが効率的に行えます。
発生土の土質判断基準

建設発生土は
第1種~第4種建設発生土、および泥土に分類され
コーン指数と土質材料の工学的分類によって分けられます。
※泥土(読みは「でいど」・「どろつち」のどちらでも構いません)

※コーン指数
地盤の強さを表す指標のひとつです。
※土質材料の工学的分類
土質材料を簡単に分類すると
礫・礫質土・砂・砂質土・シルト・粘性土・有機質土・火山灰質粘性土・高有機質土
の9種類に分けられます。
第1種建設発生土

礫質土、砂質土、人工材料、およびこれらに準ずる材料です。
コーン指数、地山の含水比に指定はありません。
さらに、礫質土と砂質土は、第1種
人工材料は、第1種改良土に分けられます。
第2種建設発生土

礫質土、砂質土、人工材料、およびこれらに準ずる材料です。
コーン指数は800kN/m2以上で
地山の含水比の指定はありません。
さらに礫質土は、第2a種
砂質土は、第2b種
人工材料は、第2種改良土に分けられます。
第3種建設発生土

砂質土、粘性土、火山灰質粘性土、人工材料
通常の施工性が確保できる粘性土
およびこれらに準ずる材料です。
コーン指数は400kN/m2以上で
地山の含水比は粘性土が40~80%程度の材料が該当し
その他の材料に含水比の指定はありません。
さらに礫質土は、第3a種
粘性土と火山灰質粘性土は、第3b種
人工材料は、第3種改良土に分けられます。
第4種建設発生土

砂質土、粘性土、火山灰質粘性土、有機質土、人工材料
第3種建設発生土を除く粘性土、およびこれに準ずる材料です。
コーン指数は200kN/m2以上で
地山の含水比は、粘性土と有機質土が
40~80%程度の材料が該当し
その他の材料には含水比の指定はありません。
さらに礫質土は、第4a種
粘性土、火山灰質粘性土、有機質土は第4b種
人工材料は、第4種改良土に分けられます。
泥土

砂質土、粘性土、火山灰質粘性土、有機質土、高有機質土が含まれます。
コーン指数は200kN/m2未満で
地山の含水比は、粘性土と有機質土が
80%以上の材料が該当します。
その他の材料には含水比の指定はありません。
さらに、礫質土は泥土a
粘性土、火山灰質粘性土、有機質土は泥土b
高有機質土は泥土cに分けられます。
建設発生土区分のポイント

建設発生土の区分は、工事区間の降水や地下水などによって
含水比が増加すると予想される場合は、1ランク下がることがあります。
また、水中掘削となる場合は、2ランク下の区分となることも考慮して下さい。
この記事の参考資料
このコンテンツは
国土交通省ホームページ「発生土利用基準について」を参考にしています。
