表面に突起が付いたコンクリート補強用の鉄筋
異形棒鋼(いけいぼうこう)・異形鉄筋とは、コンクリートとの付着力を高めるため、表面に凹凸状の突起が付けられた鉄筋のことです。
鉄筋コンクリート構造では、建物や基礎、擁壁、土木構造物など幅広い工事で使用されています。
鉄筋がボコボコしている理由(鉄筋形状の名称:リブ・ふし)

異形鉄筋の表面には、
- 軸方向の突起:リブ
- その他の突起:ふし
と呼ばれる凹凸があります。
これらの突起によって、コンクリートと鉄筋が滑りにくくなり、強固に一体化できます。
もし表面が滑らかな丸鋼だけでは、コンクリート内部で鉄筋が抜けたり滑ったりしやすくなるため、現在の鉄筋コンクリート工事では異形鉄筋が一般的です。
鉄筋の太さはどうやって決まる?
異形鉄筋は表面に突起があるため、ノギスなどで直接測定すると寸法が分かりづらいという特徴があります。
そのため鉄筋のサイズは、「突起のない丸鋼に換算した直径・断面積」を基準にしています。
これを、 公称直径(こうしょうちょっけい)と呼びます。
D10・D13とは?
建設現場でよく使われる、
- D10
- D13
などの表記は、 鉄筋の呼び径(呼び名)です。

この呼び径が実際の鉄筋径とは限りません。
例えば SD295A の場合
| 呼び径 | 公称直径 | 公称断面 | 単位質量 |
|---|---|---|---|
| D10 | 9.53 mm | 0.713 cm2 | 0.560 kg/m |
| D13 | 12.7 mm | 1.267 cm2 | 0.995 kg/m |
「図面と太さが違う」と言われる理由
住宅基礎や土木工事では、
👉 「図面はD10なのに、実際に測ると10mmじゃない」(ノギスで計ったら9.6mmだったなど)
と疑問を持たれることがあります。
これは、
👉 D10・D13が“実測値そのもの”ではなく、公称直径による呼び径
だからです。
異形鉄筋は表面のリブやふしで寸法が変わるため、単純な外径だけでは判断できません。
鉄筋径の確認方法
異形鉄筋は、
- 突起部分
- 谷部分
の平均値を測定すると、呼び径に近い数値になります。ただし、これはあくまで簡易的な確認方法です。
実際の現場では、
- ミルシート
- 材料証明
- 重量管理
などで確認することもあります。

公共工事でもこれらの証明書の提出は必須です。
重量と長さでも確認できる
鉄筋は、「使用した重量と長さ」を確認することで、適切な呼び径の鉄筋を使用していることを証明できます。
例えば、
- 単位質量(kg/m)
- 使用長さ
を計算することで、図面通りの鉄筋か確認できます。これは建設工事や検査でも重要な確認方法です
建設現場での実用例
異形鉄筋は、
- 住宅基礎
- 擁壁
- 駐車場土間
- RC建築
- 土木構造物
など、多くのコンクリート工事で使用されています。
鉄筋とコンクリートを一体化させることで、引張力やひび割れに強い構造を作ることができます。
まとめ
異形棒鋼・異形鉄筋とは、コンクリートとの付着力を高めるため、表面にリブやふしが付いた鉄筋のことです。
D10やD13などの表記は実測の太さではなく、公称直径による呼び径で表されています。
住宅基礎や土木工事では、重量や長さも含めて適切な鉄筋径が確認されます。



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