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関数電卓のメモリー機能を使いこなす|建設現場で素早く計算するためのコツ

SHARP関数電卓4

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はじめに

関数電卓には、計算結果や数値を一時的に保存できる「メモリー機能」があります。

学生の頃はほとんど使わなかったという方も多いかもしれません。

しかし、建設現場ではこのメモリー機能が作業効率を大きく左右します。

私自身、関数電卓を選ぶときは、

「登録した数値を何キーで呼び出せるか」
関数電卓のメモリーにうるさい人が来ましたよ。

同じ数値を何度も使う測量 (メモリーがないと話にならない)

例えば水準測量ではオートレベルを設置すると、まず機械高(IH)を求めます。その後、

各測点では、機械高 − 標尺の読み = 地盤高

という計算を何度も繰り返します。

つまり、

同じ機械高を何十回、何百回も使うことになります。

毎回入力するのは時間の無駄

例えば、機械高がH=35.482mだったとします。

  • 1回目 35.482 – 1.433
  • 2回目 35.482 – 1.211
  • 3回目 35.482 – 1.003 ・・・

毎回、35.482と入力していると、時間がかかるだけでなく、入力ミスの可能性も増えます。

そこで活躍するのが、メモリー機能です。

私が理想とする操作(関数電卓のメモリー呼び出しは2キー以内)

私の場合、登録した数値はMRキー1回、できれば2キー以内で呼び出したいと考えています。

たった1キーの違いですが、

測量では何百回も繰り返すため、結果的に作業効率へ影響します。

メモリー機能は関数電卓によって操作は異なる

機種によって操作方法は少し違います。

例えば、比較的シンプルな関数電卓では、

  • 数値入力
  • メモリーへ登録
  • MRで呼び出し

という流れになります。

計算結果をA ~Zなどの変数に登録できる機種はやや高価な電卓入っっていたりしますが、実は安い電卓の方がメモリー機能がシンプルで使いやすい場合もあります。

最近の高機能機種では、XやAなどの変数へ登録し、必要なときに呼び出す方式もあります。

どちらも便利ですが、私はできるだけ少ないキー操作で済む方法を好みます。

ANS(アンサー)機能だけでは少し足りない

関数電卓には、ANS(直前の答え)という便利な機能があります。

1つ目の答えにこれを足して、次にこれを足して・・
といった順序の計算をする場合、このANS機能は便利です。
M+M-といったボタンもありますね。
こういったボタンがあることを知っているけど、使ったことがない人も少なくないかもしれませんが、だまされたと思って丸1日ずっと電卓を使い続けてみて下さい。色々試しているうちに「こんなことができるのか」「今後はこうやって計算したい」と思えるはずです。

しかし、測量ではANS以外にも基準となる数値を保持しておきたいことがあります。

そのため、ANSだけでなく、MRや変数メモリーも使えるようになると、さらに便利になります。

エクセルで例えるなら、計算のもとになるセルを固定して計算したい場合、$A$1-〇〇といった感じで、参照値を動かしたくないとき$で囲います。関数電卓で数値を固定して同じ計算を繰り返したいときメモリー機能が便利なんです。

作業スピードは確認時間にも影響する

私は、計算を速くすること自体が目的ではありません。

計算が早く終われば、その分だけ野帳や標尺の読みを確認する時間が増えます。

つまり、速く計算することは、結果的にミスを減らすことにもつながります。

建設現場の測量は、意外なほどスピーディーです。
現場では「丁張(ちょうはり)」や「やり方」と呼ばれる高さの基準を設け、オートレベルでスタッフ(標尺)の値を読み取り、その場で新しい高さの基準を決めていきます。
この一連の作業は、慣れていると10秒程度で終わることも珍しくありません。
一見すると魔法のような速さですが、実際には事前に計算方法を整理し、関数電卓や測量機器を使いこなせるよう準備しているからこそできる作業です。
現場によっては、勾配やバーチカルなど複数の条件を同時に考えながら、次々と計算を進めています。

だから、私は関数電卓のメモリーにうるさいんです(笑)

現場では「考える時間」「記録する時間」を残す

測量では、単純に数字を入力するだけではありません。

  • 数値がおかしくないか(極端に高くなっている)
  • 勾配が急すぎないか
  • 前後との整合性
  • 近くに川が流れている(どちらに流れているか、排水パイプの深さはどうか)
  • 側溝や擁壁に段差が生じている
  • 工事を行うにあたり、既存の構造物との調整が必要(嵩上げなど)

なども同時に確認しています。

入力作業が減れば、その分だけ現場全体を見る余裕が生まれます。

私は、メモリー機能は「入力を減らす機能」というより、「考える時間を増やす機能」だと考えています。

まとめ

関数電卓のメモリー機能は、一見地味な機能です。

しかし、建設現場では、同じ数値を繰り返し使う場面が多く、作業効率を大きく改善できます。

私が関数電卓を選ぶとき、メモリー機能を最優先に考えるのも、長年現場で使ってきた経験からです。

今後の記事では、

実際にSHARP EL-509でどのように登録・呼び出しを行っているかも紹介していきます。

MCOON:Catch the hammer

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