さようなら過積載。トラックの重量オーバーによる罰則と危険性

過積載のイメージ

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過積載とは、車両の最大積載量を超える荷物を積載して道路を走行する行為を指します。

建設現場では、様々な資材や材料を移動・運搬するためにトラックが欠かせません。しかし、最大積載量を超える過積載は、安全性や業務効率に大きな影響を与える問題となっています。過積載は単なる法律違反だけでなく、車両や道路への損傷、さらには事故のリスクを高める要因となります。

この記事では、過積載のリスクを理解し、防止策を実施することの重要性に焦点を当て、建設現場における過積載防止の重要性について解説しています。

Mコン

はじめまして。このサイトを運営しているMコンです。
建設業界に携わり、現場管理やIT活用を中心に実績を積んできました。
この記事では、私がこれまでの経験から学んだ知識を元に、具体的な事例と共に解説しています。少しでも皆さまの役に立つ情報を提供できれば幸いです。

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過積載に関連する法令と罰則

過積載には、道路交通法(第57条)、道路法(第47条)、貨物自動車走行運転事業法(第17条)、ダンプ規制法などの法律が関連しています。また、過積載の結果、運転手、会社、荷主などが罰則を受ける可能性があります。最近では、過積載に対する罰則が厳格化しています。

過積載の割合が10割以上の場合: 違反点数6点、懲役6ヶ月または10万円以下の罰金
過積載の割合が5割以上10トン未満の場合: 違反点数3点、反則金4万円
過積載の割合が5割未満: 違反点数2点、反則金3万円

廃棄物収集運搬業許可の取り消しの可能性

建設工事現場では、解体や取り壊し工事に伴い、アスファルトやコンクリートの廃棄物を運搬することがよくあります。この際、廃棄物の運搬許可が必要ですが、過積載行為があると、廃棄物収集運搬業許可の取り消しの対象になる可能性があります。

過積載による損害を防ぐために

最大積載量を把握する

積載可能な重量は車検証(自動車検査証)に記載されています。最大積載量を一目で分かるように車両に表示しておきましょう。

積載物の比重を把握する

積み込む土砂やアスファルトなどの材料によって比重が異なるため、事前に目安を決めておくことが重要です。大型ダンプトラックには、荷の積載重量を自動的に計測する「自重計」の取り付けが義務付けられています。

コンクリートの比重 コンクリート殻の重さから体積を割り出すには

アスファルトの重量を、体積や面積から計算する方法

荷主からの無理な要求に対応しない

過積載になるような依頼を受けることもあるかもしれませんが、責任や罰則を考慮して依頼を断ることが重要です。過積載は運転手、会社、荷主にとって大きなリスクを伴います。

会社側で過積載に対する認識をもち、周知徹底を行う

過積載に対する罰則は、会社の車両使用に影響を及ぼすこともあります。
積極的に過積載防止をルールとして定め、全ての従業員に周知徹底することが必要です。

過積載による荷主の罰則

荷主自身も罰則の対象となります。過積載を知りながら引き渡す場合、罰則が科せられます。

過積載による危険性と責任、保険の契約外の可能性

過積載は車両の運転操作を低下させ、カーブを曲がり切れない事故や道路、橋梁の損傷、車両のエンジンや駆動系への負荷、騒音や振動、排気ガスの増加を招きます。また、荷物を積み過ぎた車両は燃費も悪化します。

もし過積載によって事故を起こしてしまった場合、関与した当事者には法的責任や罰則が問われることになります。また、過積載が保険の契約に違反している場合は、保険金が支払われない場合もあります。

工事成績点や見栄えのためだけに作ったバックデータには、ほとんど意味がありません。
過積載の防止だけでなく、車両の日常点検や始業前点検などのデータや運行経路など、運転手や責任者に任せっきりにするのではなく、会社や事業所・現場毎にしっかり管理・教育しておく必要があります。

建設工事での土砂運搬について

建設工事では、土砂の運搬や廃棄物の運搬が一般的です。
産業廃棄物を運搬する車両は、その旨を表示し、運搬中の産業廃棄物に関する情報を備える必要があります。
荷台には重さの目安を示すステッカーを貼って目視確認を行なうなど、安全な積み込みを心がけましょう。
荷を積んだときの車体の下がり具合や自重計を確認することも重要です。

積載量のギリギリまで積み込むのではなく、余裕を持った積み込みを常に実践しましょう。

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