建設現場では、正確な位置や線を引くことが非常に重要です。
そのために欠かせないのがマーキング作業で、チョークラインやラインマーカーはそのための必須道具です。
チョークライン・ラインマーカーの主な用途
道路(アスファルト上)
舗装版の切断位置や掘削位置、埋設管の位置出しに使用。
コンクリート表面
既存のコンクリート構造物(駐車場や縁石、擁壁など)のマーキング。
住宅基礎や型枠
コンクリート天端の位置出しに便利です。

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チョークライン・ラインマーカーのおすすめ選び方
丈夫で絡まりにくい糸を選ぶ
現場での作業中、糸が絡まって作業効率が落ちることがあります。
絡まりにくいものを選ぶと、ストレスなく作業を進められます。
糸の太さは太め(約3倍)を選ぶ
チョークラインが薄かったり、消えかかっていると、現場をうまく施工することができません。
太い糸を使用すると、粉チョークが付きやすくなり、マーキングの視認性が良くなります。
コンクリート打設などに使用する場合は、線が太いと誤差が生じるため、丈夫で細い糸を選んでください。
型枠を切断する際は、ピンク色の粉を使うか、墨つぼを使うことをおすすめします。
巻き取りスピードが速いものを選ぶ
巻き取りスピードが速い(約5倍巻き)のものを選ぶと、作業効率が上がります。
糸が絡まりにくく、線を見やすくする工夫
糸を濡らさない
雨や雪が降っている場合、チョークラインを土のう袋や車内に保管し、粉が湿気を吸わないように注意します。
また、天気予報をチェックして、天気の良い日を選んでマーキングを済ませてしまいましょう。
乾燥した場所で保管する・メンテナンスをする
糸が濡れないように、休憩所や屋根のある小屋など、乾燥した場所で保管してください。
チョークラインに残っている粉チョークが固まってしまうと、巻き取りがスムーズに行えなかったり、無理に引っ張って糸が切れてしまうため、適度なメンテナンスが重要です。
ラインがにじまないようにする
雨に強いタイプの粉チョークを選ぶことで、にじみを防ぎます。
また、型枠専用の粉や道路用の粉を用途に応じて使い分けましょう。
視認性が高い粉チョークを選ぶ
白、赤、黄色など、視認性の高い色を選んでください。
黒いアスファルトには白、白いコンクリートには赤が見やすいです。
粉チョークは水で洗い流すことができるので、後処理も簡単です。
ラインを消えにくくする
チタン粉入りの粉チョークを使うと、数日間ラインが消えにくくなります。
交通量の多い舗装面では、タイヤによって線が消えやすいことがありますので注意しましょう。

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チョークラインでカーブをつける方法:「土方カーブ」は1/4
チョークラインでのマーキングは、通常は直線(折れ線)になりますが、現場でカーブを再現するには
通称「土方カーブ」を使うと便利です。※方法によっては、ベジェ曲線を再現することもできます。
土方カーブの方法

例えば、カーブのポイントA、B、Cが分かっている場合、まず直線A-Cから垂直方向にBまでの距離(離れ)を測定します。
このとき、離れが16cmだった場合、A-B、B-Cをそれぞれの中心点から垂直方向に4cm膨らませると、自然なカーブが完成します。

この方法で、最初に測定した直線上の離れを1/4にすることで、違和感のないカーブが再現できます。
さらに細かいカーブをつけたい場合は、ポイントを利用して、新しく1cm分の位置を寄せて調整します。
CADや座標計算を使うと、カーブの要素によって厳密には1/4にはならないのですが
現場でスケールや巻き尺だけで美しいカーブを実現することができますので、お試しください。

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