
建設現場では、正確で見やすいマーキングが作業の効率と品質を左右します。鋼材・木材・コンクリートなど、さまざまな素材に線や印を付ける場面で欠かせないのがマーキングチョークです。
屋外での作業では、雨や湿気に強く、視認性の高いチョークを選ぶことが重要です。さらに、ポケットや工具袋からすぐに取り出して使える手軽さも、現場作業のスピードを左右します。
この記事では、建設工事や屋外作業に適したおすすめのマーキングチョーク8選を紹介します。用途や使用環境に合ったチョークを選び、作業効率と仕上がりをさらに高めましょう。
現場で使いやすいマーキングチョーク一覧
| メーカー:商品名 | 価格(税込) | 太さ | 入数 | 1本あたり |
|---|---|---|---|---|
TRUSCO(トラスコ)![]() 耐水マーキングチョーク | ¥715 | 15mm | 3本 | ¥238 |
たくみ![]() 太いマーキングチョーク | ¥169 | 20mm | 1本 | ¥169 |
寺西科学![]() 固形マーカーギターマーキングチョーク | ¥569 | 10本 | ¥57 | |
JBSO![]() 蛍光マーキングチョーク3色セット | ¥551 | 15mm | 3本 | ¥183 |
BIGMAN(ビッグマン)![]() マーキングチョーク3本セット | ¥284 | 18mm | 3本 | ¥95 |
サクラクレパス![]() マーキングチョーク(ケース・ホルダー付き) | ¥430 | 11mm | 1本 | ¥430 |
祥碩堂![]() 太型マーキングチョーク | ¥2,460 | 20mm | 12本 | ¥205 |
土牛産業![]() マーキングチョーク | ¥628 | 25mm | 1本 | ¥628 |

建設現場や屋外でのマーキングでよく使用されているチョーク
全部まとめてみました。
スプレーを使ったNOなどのマーキングには

建設現場でのマーキングチョーク用途
マーキングチョークは、道路工事・舗装工事・水道工事などでのマーキングに欠かせないアイテムです。
(主にアスファルトやコンクリートへのマーキングに使用)
また、木材・金属・プラスチック・ガラス・ゴム・皮などにも書け、耐水性が高く、消えにくいため、雨天時でも活躍します。

- 耐水なので屋外での使用に適している。ガラスや鋼材・工事黒板などにも使用可能。
- 濡れた布で拭きとることができるため、マーキングの修正も可能
- 色のバリエーション:赤・白・黒(各セット)
- メーカー:TRUSCO 94%の高評価9万人、直近3ヶ月で10万人以上が購入

- 耐水性があり屋外でも使用可能
- 20mmの太さがあるため折れにくい(材質が固めで細い線もかける)
- 色のバリエーション:白・黒・赤・黄色
- メーカー:たくみ 90%の高評価2000人以上、直近3ヶ月で4000人以上が購入

- サイズが小さいため持ち運びに便利、消えにくく手軽にマーキングが可能
- 1本あたりの単価が安く、まとめ買い(10本入り)できるため在庫管理がしやすい
- 色のバリエーション:白・黒・赤・黄など(一般的なクレヨンの種類)
- メーカー:寺西化学 93%の高評価5000人以上、直近3ヶ月で1万人以上が購入

- 蛍光色で視認性が高い、マーキングの種類を色分けできる
- 屋外でのマーキング以外に、子供の遊びにも適している(カラフルなため)
- 特定の色だけのセットのバリエーションもある

- 白・黒・赤のバリエーションがある
- 太さ18mmで折れにくく耐水性があるため屋外での使用に適している
- メーカー:BIGMAN 90%の高評価2万人以上、直近3ヶ月で3万人以上が購入

- ケース付きで屋外使用時に汚れにくく折れない、クレパスの交換が可能
- 水に強く消えにくいため屋外でのマーキングに適している
- 色のバリエーション:サクラクレパスの種類全色(替え芯あり)
- メーカー:サクラクレパス 95%の高評価7万人以上、直近3ヶ月で20万人以上が購入

- 20mmの太さで折れにくく消えにくいため屋外作業に適している
- 1セット12本入りでまとめ買いできるため、在庫の確認がしやすい
- 耐水性があり、高温でも溶けにくい
- 色のバリエーション:白・黒・赤・ピンクなど

- 25mmの太さがあるため折れにくく長持ちします
- 水に強くはっきりしたマーキングが可能なため屋外での使用におすすめです
- メーカー:土牛産業(DOGYU) 93%の高評価8000人以上、直近3ヶ月で1万人以上が購入
現場での使用感とおすすめポイント
クレヨンタイプ:ギターマーキングチョーク・サクラクレパス)
これまで様々なメーカーを使ってきましたが、最も使用頻度が高いのはサクラクレパス系のクレヨンチョークです。
ただしクレヨンタイプは柔らかく、すぐに減る、むき出しで使うとポケットが汚れやすい、というデメリットもあります。そのため、ケース付きタイプを選ぶのがおすすめです。

工事黒板への書き込みにも兼用できるので、荷物が少なくて済む点も便利です。
太さがあるマーキングチョーク
20mm前後の太さがあると、現場でもはっきり見えて折れにくく、
ギターやサクラクレパスよりも熱に強く、溶けにくい印象で、1本でかなり長持ちします。
また、屋外使用を想定しているタイプの商品は汚れにくいです。

太いマーキングチョークは、ゴリゴリ描くイメージ
チョーク本体の形状は丸型と6角形がある
マーキングチョークの本体には、丸型と六角形(角のある)タイプがあります。
使用者の好みや、ケースの有無によって選ばれることが多いですが、屋外で使用する場合は六角形タイプが便利です。地面に傾斜がある現場では、転がりにくく紛失を防げるためです。
また、サクラクレパスなどの小型チョーク(一般的なクレヨン)は丸型のものが多く、ケースが付属しない場合もあります。ポケットの中が汚れないよう、軍手などの中に入れて保管すると良いでしょう。使用するたびに短くなっていくため、取り出しやすさも考慮した工夫が必要です。

むしろクレヨンチョークを持ち歩くために軍手を買い続けているといっても過言ではないです・・・。
マーキングチョークの注意点
注意点としては、紙巻き部分が濡れると折れやすい
(紙が水分を含んでボロボロになると本体が折れやすくなってしまうため、なるべく濡らさないようにする)
夏場に車内へ放置すると溶けやすい
という点。保管環境には気を付けましょう。

現場車両には、ツールや小物などを分別・保管でき、丈夫で持ち運びしやすいケースがおすすめです。安価なケースは壊れやすいので現場向きではないですね。
土牛産業のマーキングチョークは「使い捨てでも一目置かれる存在」
工具でおなじみの土牛産業のマーキングチョークは、現場でも根強い人気があります。
「ただの使い捨てチョーク」と思いきや、品質の高さとブランドへの信頼から、
一種の“ステータス的アイテム”として扱う職人も少なくありません。

よく使う工具をDOGYUで揃えたり
近年ではTRUSCOの人気も高いですね!
建設現場マーキングのQ&A 現場のマメ知識
- アスファルトに描いたマーキングがすぐ消えてしまうのはなぜ?
-
車のタイヤゴムや歩行による摩耗、雨水による洗い流しなどが主な原因です。特に夏場は路面温度が高く、チョークの成分が柔らかくなるため、消えやすくなります。長期間残したい場合は、耐水性・耐熱性の高いタイプを選ぶのがおすすめです。

通常であれば、なかなか消えないマーキングですが
車の往来が多いと、タイヤが消しゴムのように作用してマーキングを消してしまう場合があります。(永久的なマーキングではない) - マーキングチョークとクレヨンタイプはどう違うの?
-
クレヨンタイプは柔らかく描きやすい反面、摩耗が早く水に弱い傾向があります。マーキングチョークはやや硬めで、屋外での耐久性や視認性が高く、アスファルト・コンクリート向きです。
- クレヨンチョークよりも精密なマーキングをするには何を使う?
-
鋼材や鉄骨などにミリ単位の精度でマーキングを行う場合は、石筆(せきひつ)を使用するのが一般的です。
石筆は先端が硬く、細い線を引けるため、切断線・溶接位置・ボルト穴の芯出しなど、正確な位置出しが求められる作業に最適です。建設工事では、たとえば防雪柵の芯を明記する際など、設置精度が重要な場面で使用されます。チョークよりも擦れにくく、金属面でもはっきりとした線が残るのが特徴です。

近所のホームセンターでは、あまり見かけませんが
鋼材加工のマーキングといえば石筆(もしくはマジック)です。
一箱買っておけば当分使えるので、ぜひ。 - どんな場面でマーキングチョークが活躍しますか?
-
道路工事や舗装工事、水道・電気・造園など、仮設位置や掘削ラインを明示する際に使われます。木材や金属への印付けにも使えるため、建設現場では非常に汎用性の高いツールです。

測点(ナンバー)の覚え書き、舗装版切断などの幅、敷き鉄板など仮設の位置や数量などをその場でメモする場合も多いです。
- チョークが折れやすくなったり、溶けてしまう原因は?
-
本体が湿気を吸ったり、高温の車内などに長時間放置すると、紙巻きがふやけて折れやすくなります。特に夏場は車内温度が60℃を超えることもあるため、保管場所に注意しましょう。
- 丸型と六角形のチョーク、どちらを選べばいい?
-
丸型は握りやすく、ケースに収まりやすいのが特徴。六角形は転がりにくく、屋外の傾斜地などで便利です。用途や作業環境によって使い分けると効率的です。
- 施工後にマーキングを消したい場合、どうすればいい?
-
水洗いでは落ちにくい場合が多いので、ブラシや高圧洗浄機を使用するのが効果的です。
マーキングした素材にもよりますが、クレヨンタイプのチョークは油分を含んでいるため、お湯やシールはがし剤、クレンジングオイル、CURE 556(潤滑剤)などの油分を溶かすものを使うと落ちやすくなります。
ただし、素材によっては変色やツヤが変わることがあるため、目立たない場所で試してから使用するのがおすすめです。

建設現場ではガスバーナーやヒートガンなどを用意してあることも多いです(一台あれば別の用途にも活躍します)
- クレヨンチョークに巻いてある紙を長持ちさせるには?
-
現場でよく使うクレヨンチョークは、汗や雨、水たまりなどで紙のラベル部分がふやけて破れることがあります。
そんなときは、透明なセロハンテープを紙の部分に一周巻いて補強しておくと、強度と耐水性が大幅にアップします。特に夏場や雨天の作業時に効果的で、チョークが折れにくく、手やポケットが汚れにくいというメリットもあります。
市販のケースやホルダーを使わなくても、簡単に耐久性を上げられるおすすめの方法です。
身近にある素材を使った、現場の裏技です。
セロハンテープのメーカーはどこでも構いませんが
3M(スコッチ)の包装用テープは幅があっておすすめです。
まとめ
マーキングチョークは一見どれも同じに見えますが、
「消えにくさ・書き心地・保管性」のバランスで選ぶと、
作業効率や仕上がりの印象が大きく変わります。
現場の用途や環境に合わせて、最適な1本を選んでみてください。












