この用語の詳細
任意仮設とは、建設工事において施工者が施工方法や安全対策、工程などを考慮し、自らの責任と施工能力に応じて計画・実施する仮設工事をいいます。
これに対し、指定仮設は設計図書や仕様書で使用する材料、施工方法、安全対策などが発注者によって具体的に指定されている仮設です。 (特記仕様書、共通仕様書など)
任意仮設は施工者の創意工夫や企業努力によって施工性や安全性を向上させることを目的としており、基本的には請負金額の変更対象とはなりません。
また「任意だから自由に施工してよい」という意味ではなく、工事全体の安全性や品質、他工種との調整を考慮し、必要に応じて発注者や監督員と打ち合わせや報告を行いながら進めることが重要です。
任意仮設は「自由に施工できる仮設」と誤解されることがありますが、実際には施工者が責任を持って最適な方法を提案・実施する仕組みです。 安全性や品質、工程短縮につながる工夫は企業の技術力として評価されることも多く、施工計画書や実行予算書とも密接に関係します。

現場ではこんなこともあります。
施工者
「安全で効率が良い方法だから変更しました。」
発注者
「その方法は知らなかった。事前に相談してほしかった。」
お互い悪気はなくても、情報共有が不足すると認識の違いからトラブルになることがあります。

応用
- 作業しやすい仮設足場を独自に計画し、安全性と施工効率を向上させる。
- 仮設道路や資材置場の配置を工夫し、運搬時間を短縮する。
- 仮設排水設備や仮囲いを現場条件に合わせて計画し、周辺環境への影響を軽減する。
- 発注者と事前に協議を行い、安全性や工程短縮につながる仮設方法を採用する。
任意仮設は施工計画書に記載する?(工程や実行予算・許可申請にも)
任意仮設は施工者が計画・実施する仮設工事ですが、施工計画書や実行予算書とあわせて検討・管理することで、より実践的な計画になります。
例えば施工計画書では、
- 現場条件に応じた安全仮設の計画
- 仮設足場や仮囲いの配置
- 仮設道路や資材置場の計画
- 仮設備計画図や施工手順
などを整理しておくことで、工事全体の安全性や施工性を確認しやすくなります。
また、道路使用許可や道路占用許可などの申請が必要な工事では、交通規制図や見取り図、仮設設備の配置図などを添付することで、関係機関や発注者との打ち合わせも円滑に進められます。
さらに実行予算書では、
- 仮設材の購入費
- 仮設機械の使用料
- 安全設備の設置費
- 仮設工事に必要な労務費・外注費
など、実際にどれくらいの費用が必要になるのかを具体的に把握できます。
任意仮設は「施工者が自由に決められる仮設」ではなく、施工計画・安全管理・工程管理・原価管理を結び付ける重要な計画です。
施工計画書の「仮設備計画」や「その他特記事項」などへ反映しておくことで、工事の目的や施工方法を関係者全員で共有しやすくなり、安全で円滑な施工につながります。




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