近年の夏は、地域によって40℃を超える猛暑も珍しくありません。
農業や建設業、屋外での作業だけでなく、車での移動中でも油断できない暑さです。
建物のガラスに反射する日光、白いコンクリート面の照り返し、
黒いアスファルトが吸収した熱…。
さらに風通しの悪い室内や、エアコンの排気熱がこもる市街地など、
体に負担のかかる環境はいたるところにあります。
「気合いで何とかなる」はもう通用しない
一昔前のスポーツ現場では、暑さや寒さに耐えるのも根性のうちという風潮がありました。
ですが、体調を崩したり命に関わるような暑さは、気合ではどうにもならないものです。
建設現場でも、
「昔はもっと暑かった」
「昔の人はそれでも頑張った」
といった言葉が残っていますが、今は気候そのものが違います。
人間が耐えられる限界値を超えているのです。
現代の熱中症対策は“指数”で判断する時代 WBGT測定器
「暑い」「まだ大丈夫」「今日はマシ」――感じ方は人それぞれ。
ですが、熱中症指数(WBGT)は嘘をつきません。
炎天下のアスファルト舗装や護岸工事では、
直射日光・照り返し・排気熱が重なり、体感温度はさらに上昇。
一方で、車移動が多い人や日陰作業の人もいて、同じ現場でも環境はバラバラです。
だからこそ、“感覚”ではなく“データ”で暑さを管理する時代です。
熱中症指数を測るアラーム付きの温湿度計を活用すれば、
危険を“数字”で把握でき、冷静な判断ができます。

- WBGT測定器は、気温・湿度・輻射熱の3要素を捉え、「暑さストレスの実際の度合い」を数値で把握できます。
- 2個セットであるため、複数の作業エリアで使い分け可能で、現場の安全管理体制として機器を複数点用意できる点も実務上有利
- 数値が基準値を超えたら休憩・作業中止といった判断ができ、作業者の健康管理・安全管理の義務化・指針化にもつながります。
- 設置場所や風の有無など環境条件が適切でないと正確な数値が出ない場合があります。
- この測定器を、いつ・どこで・だれが・どのように管理するのかが重要。

この商品は最新の厚生労働省基準に対応
インボイスにも対応しています。
もちろん「現場環境改善費」にも盛り込めます。
塩飴だけでは守れない命
建設現場では、今や定番となった「塩飴」。
しかし、炎天下で舐めても涼しくなるわけではありません。
あくまで「命をつなぐ最低限の対策」です。
10時と15時の休憩だけでは不十分なことも多く、
現場によっては小まめな水分補給や小休憩を取り入れる必要があります。
水分(ミネラルウォーター)と塩分補給を標準装備(デフォルト)として考えること。
これが現代の現場の基本です。

- 手を汚さずに手軽に塩分とエネルギーを補給できる
- スポーツドリンク味・塩レモン味など、味がよく続けやすい
- 個別梱包のタブレットなので持ち運びに便利でコスパがいい
- 水分は別に補給する必要がある
- 箇条に摂取すると塩分の取り過ぎになる

朝7時から20時まで作業し、10時と15時の休憩なし
昼休憩は30分(移動しながら)の環境で働いているという報告が
最近届きました。もちろん、早出や残業は付きません。
炎天下での作業には「ポータブルファン」が必須
最近では、舗装工事や重機オペレーターなど、
暑さの厳しい現場ほどポータブルファン(ファン付きウェア)を導入しています。
腰や首まわりに風を送ることで、体感温度を大きく下げることができます。
バッテリーの持ちは半日〜1日程度(風量による)。
前日に充電を忘れなければ、体感で3割ほど涼しい環境が作れます。
屋外で働く人にとって、まさに命を守るための装備です。

- どこでも涼をとれる期待性、軽量コンパクトで屋外作業・通勤・イベント会場などで活躍します
- 電源がバッテリーなので、移動しながら作業でき、ランニングコストも高い
- 直射日光下でも、身体に風を送ることで体感温度を下げて集中力が持続する
- バッテリー持続時間に限界があるため、長時間の屋外作業では充電や風量の調整が必要
- 外気温が高い場所では、ファンの風が「ぬるく感じる」場合がある

ちなみに下水や家畜の糞尿処理施設などの工事で、ポータブルファンを使うとファンから出る風は「猛烈に臭くなる」ので、顔に当てない方が無難です。
体を冷やすには「冷やすしかない」
食事・睡眠・体質などによって暑さへの耐性は人それぞれですが、
現場で体温を下げるには、物理的に冷やすしかありません。
保冷剤、凍らせたペットボトル、濡れタオル――
どれもシンプルですが、倒れてから使うのではなく、倒れる前に使うことが重要です。

- 扇子・瞬間アイス・ジェル・圧縮タオルなど、個別に買い揃える手間がなく、会社や家庭で常備しておくと便利です。
- 反射テープ付きの保冷バッグにコンパクト収納されており、車内や現場休憩所などでも熱を遮りやすい。
- ジェルやタオルなどを繰り返し使えるので経済的。
- 瞬間アイスは一度使うと再利用できないため緊急用。消耗品の補充が必要(バッグはそのまま使える)
屋外での作業は、今や“フルアーマー”の時代
暑さ、寒さ、重労働。
これらに対抗するには、道具や装備を惜しまないことが大切です。
夏は「涼しく快適に作業できる装備」
冬は「保温しながら安全に作業できる装備」
そして「疲労を軽減する補助ツール」
もはや、気合いで耐える時代は終わりました。
現代の現場は、“環境に合わせて装備を整えること”がプロの条件です。
まとめ:命を守る準備を、当たり前に。
炎天下で働く人にとって、
「暑さ」は避けられない敵ですが、対策は自分で選べます。
ポータブルファンや冷却グッズをうまく使い、
「根性」ではなく「準備」で乗り切りましょう。




