大雨・大雪・道路陥没・地すべり・土手崩壊・土石流・津波・地震など。
地域インフラを支える建設業では、災害復旧やパトロールに協力・対応することがあります。
この際、一般車両と誤解されないように
車体に「災害対策中」などのマグネットプレートや、パトランプを取り付けて巡回します。
災害復旧は急な対応になることが多いため、いつでも使える準備をしておくのが重要です。
パトランプの紹介(評価)

- シガーライター電源でそのまま使用可能(現場車両を変更せず使える)
- マグネット式で取り付け・取り外しが簡単
- 防水設計で雨天対応も安心
- 公道での常時点灯は不可のため、切り忘れに注意
- 状況により「赤」や「黄色」など指定される場合がある
パトランプは公道で光らせてもいいのか?
原則として、公道走行中に点灯させることはできません。
災害対策・パトロール中など合理的な理由が必要です。
そのため、マグネット式で着脱が簡単なタイプが最適です。
指定区間に入った時のみ点灯させる、といった運用になります。
災害パトロール時の速度

案外忘れられがちですが、パトロール中は速度を落として巡回します。
目安:10~15km/h
(現場の指示で速度が指定される場合がある)
パトロール中の基本業務
状況・指示によって多少異なりますが、基本は以下の流れです。
各メンバーごとのパトロール範囲や経路の指示を受ける。
時間帯・方法など
指示された区間(ルート)を連絡を取りながら巡回する。
陥没・崩落・倒木・電柱の倒壊などを発見したら
→場所の記録、写真撮影、本部へ報告、後続対応を待つ
一連の巡回パトロールは数日~数週間行われます。
集めた情報は本部がまとめ、翌日以降の対策につながります。
災害時は更に被災しない対策を
「慣れているから」「様子を見るために近づく」これが最も危険です。
安全確保できる場所から記録・報告すること。
ミイラ取りがミイラにならないよう、二次災害防止が最優先です。
パトロール時の必要装備
服装
ヘルメット/メガネ・マスク(必要時)/レインウェア/長靴/軍手/反射チョッキ/ライト(夜間)/無線機

ライトは丈夫さと照射距離が求められます。
特に人気なのが「MAGLITE(マグライト)」です。
車両に積載しておきたいもの
三角停止板/カラーコーン複数(折りたたみ)/発煙筒/スペアタイヤ・ジャッキ
発電機・燃料タンク・投光器・電工ドラムなど(電源補助が必要な場合)
災害パトロール時の簡易的な作業(障害物の撤去、切れた電線ケーブルの措置、立入禁止措置など)
番線カッター/絶縁テープ/漏水補修テープ
記録用
防水・防塵タイプ工事用カメラ(CALS対応)/リボンテープ/ポール/巻尺/スケール/スタッフ/黒板
航空写真を撮影する場合


水を止めるための土のう設置や、こぼれた油を抑えるオイルフェンスの設置などは「災害復旧」に該当します。パトロールはあくまで現地確認と報告が中心です。
災害復旧・防災パトロールの基本注意点まとめ
- 日常工事の感覚で動かない
- 被害拡大を防ぐのが目的
- “報告・連絡・相談”が中心の業務
- 危険な個所へ無理に立ち入らない
- 民間人の立ち入り制限も重要な任務
