― なぜ「つくったまま」ではいけないのか ―
インフラは劣化する
道路や橋、トンネル、水道管などのインフラは、日々の使用や自然環境によって少しずつ劣化します。たとえば、道路なら交通量の多さや風雨、紫外線、冬場の凍結・融解がダメージの原因となります。
「つくったからもう安心」ではなく、使われるほどに消耗していく構造物だからこそ、定期的な点検と補修が必要になるのです。
道路・橋・トンネル・港湾・空港・・・
どんな施設にも耐用年数があります。
劣化を放置すると被害が拡大する
小さなひび割れを放置しておくと、そこから雨水が浸入し、舗装の下の路盤や土が流され、最終的には陥没につながることがあります。橋やトンネルなどでは、落下や崩落といった重大事故につながる可能性も。
つまり、軽微なうちに修繕することで、大規模な復旧や事故を未然に防げるというわけです。
不具合が生じたまま放置して・・
事故や災害が起きてからでは責任問題に!
住民の安全と快適さを守るため
道路のひび割れや段差は、歩行者や自転車、車いす利用者にとって大きなリスクです。舗装の劣化によって騒音や振動が増えることもあります。
見た目には小さな不具合でも、住民の生活に大きなストレスを与える場合があるため、維持修繕工事は日常の安全と快適さを守るためにも欠かせません。
コストの最適化
「壊れるまで使い続けて一気に取り替える」よりも、適切なタイミングで補修を繰り返す方がトータルコストは安く済むことが多いです。これは「ライフサイクルコスト(LCC)」と呼ばれ、公共事業の基本的な考え方になっています。
まとめ
維持修繕工事は、単なる「修理」ではありません。
・インフラを長持ちさせる
・事故やトラブルを未然に防ぐ
・住民の暮らしを守る
・将来的なコストを抑える
こうした理由から、目立たないけれど欠かせない、とても重要な取り組みなのです。
手すりや階段の損傷、カーブミラーが曲がって視界が悪いなど
軽微な修繕も含まれます。
記事が見つかりませんでした。
