個別受注生産の仕組み
個別受注生産は、顧客ごとに異なる要求や条件に対応するため、受注後に設計や製作を行う生産方式です。
大量生産とは異なり、あらかじめ同じ製品を大量に作り置きするのではなく、必要なものを必要な仕様で製作します。
一般的な流れは次のようになります。
- 見積・入札
- 受注
- 設計
- 資機材の調達
- 製作・組立
- 検査
- 引き渡し
顧客ごとに仕様が異なるため、生産量は少ない一方で、多くの種類の製品や構造物に対応できることが特徴です。

なぜ個別受注生産が必要なのか
建設工事や造船などでは、同じものを大量に作ることが難しい場合があります。
例えば建設工事では、
・建設する場所
・地盤条件
・周辺環境
・発注者の要求
によって設計内容が変わります。
また、橋梁や大型設備、船舶なども設置場所や用途によって仕様が異なるため、一つひとつ個別に対応する必要があります。
このため、建設業や造船業では個別受注生産が広く採用されています。
建設工事に例えると・・・
- 仕様書・共通特記仕様書
- 設計図面
- 積算・見積
- 施工計画書
- 出来形管理・品質管理 ・・・など
応用:建設現場での捉え方
建設工事は個別受注生産の代表例で、同じ会社が施工する建物であっても、
・工事場所
・規模
・構造
・工期
・予算
が異なります。そのため施工計画書や設計図、工程表も案件ごとに作成されます。
現場担当者の視点では、「一つの現場ごとに異なる条件へ対応する仕事」と考えると理解しやすいでしょう。
実用例:個別受注生産はどんな分野で利用されている?
個別受注生産が利用される主な分野
・建設工事
・造船
・橋梁製作
・大型プラント設備
・産業機械
・特注家具
・オーダーメイド製品 ・・・など
例えば注文住宅では、施主ごとの要望に合わせて間取りや設備が決まるため、個別受注生産として扱われます。
また造船では、船舶ごとに用途や仕様が異なるため、設計から建造まで個別に行われます。
まとめ
個別受注生産とは、顧客の注文に応じて個別に設計・製作する生産方式です。
大量生産には向きませんが、顧客ごとの要求や現場条件に柔軟に対応できるという大きな特徴があります。
建設業ではほとんどの工事が個別受注生産に該当し、現場ごとに異なる条件へ対応しながら施工が進められています。
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