建設工事や工程管理で使われる「進捗率(しんちょくりつ)」。
工事や作業が、計画に対してどれくらい進んでいるのかを%(パーセント)で表したものです。
工程管理や出来高管理に欠かせない重要な指標になります。
進捗率とは、計画に対して作業がどの程度進んでいるかを数値化したものです。
例えば、
- 工事全体の50%完了
- 配管工事80%完了
- 掘削作業30%完了
などのように表します。
建設工事では、工程管理や出来高管理で広く使われています。

建設工事では工程表で管理する:工事工程表・実施工程表
建設工事では、縦軸に工種や作業内容、横軸に工事期間を配置した工程表を使用します。例えば、
- 仮設工
- 掘削工
- 配管工
- コンクリート工
などを並べ、工事期間と照らし合わせながら管理します。進捗率は、
- 横棒
- 数値
- 色分け
などで表現されることがあります。
実施工程表では計画と実績を比較する:赤線・黒線の意味
工事現場では、計画だけでなく実際の進み具合も管理します。そのため、
- 当初計画(黒線で表示)
- 実施状況(赤線で表示)
- 修正工程(工程に調整を入れる場合は、フォローアップ)
などを含めた「実施工程表」を作成する場合があります。
個別作業の出来高を集計し、工事全体の進捗率を把握します。
出来高曲線はS字になることが多い(成長曲線)


建設工事では、工事全体の出来高を期間ごとに表すと、「S字曲線」になるケースが一般的です。
工事初期は準備作業が多く進捗が緩やかですが、
- 中盤で作業量が増加
- 終盤で調整や仕上げ
となるため、S字のような成長曲線になります。
ガントチャートでも使われる
進捗率は、工程表やガントチャートでもよく使用されます。ガントチャートでは、
- 開始日
- 終了日
- 作業期間
- 達成率
などを視覚的に管理できます。例えば、
「予定では60%」
「実際は45%」
のように比較し、工程遅れを確認します。
エクセルで管理することも可能
進捗率は、エクセルで管理されることも多くあります。特に中小規模の現場では、
- 工程表
- 出来高集計
- 日報
などを組み合わせて管理するケースもあり、最近では施工管理ソフトやクラウド管理も増えています。
予算管理とは似ているが目的が違う
進捗率は予算管理と似た部分がありますが、実際の用途は異なります。例えば、
- 予算管理 → お金の管理
- 進捗管理 → 作業の進み具合管理
という違いがあります。ただし建設工事では、
- 出来高
- 原価
- 工程
が互いに関係するため、連動して管理されることもあります。
ネットワーク工程表やクリティカルパスとの違い
ネットワーク工程表やクリティカルパスでは、通常「進捗率」は主目的ではありません。これらは、
- 作業同士のつながり
- 必要日数
- 遅延影響
などを管理するための工程管理手法で、
- 進捗率 → どれだけ進んだか
- クリティカルパス → どの工程が重要か
という違いがあります。
進捗率は工程管理の基本指標
進捗率は、
- 工事管理
- 工程管理
- 出来高管理
- プロジェクト管理
などで基本となる指標です。単純な%表示だけでなく「計画通りに工事が進んでいるか」を判断する重要な管理情報になります。
関連用語
相見積 / 請求書 / 原価管理 / 実行予算 / 単価表 / 諸経費 / 材工共 / 事前調査



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