駐車場の勾配を最適に。水はけのよい駐車場を作るポイント

駐車場の水勾配

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駐車場の水勾配
Mコン

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この記事では、私がこれまでの経験から学んだ知識を元に、具体的な事例と共に解説しています。少しでも皆さまの役に立つ情報を提供できれば幸いです。

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駐車場に雨水が溜まってしまう原因には、勾配の設定に問題があったり、うまく排水ができていないことが原因です。この記事では勾配の種類や排水方法について図を使って解説しています。

勾配の基本的な考え方

土木工事・外構工事での勾配についての説明と、片勾配と拝み勾配を図を使って説明しています。

基本的な勾配の考え方ですが、勾配は「 低差 ÷ 距離 × 100(%) 」になります。

上の図を例にあげると、100cm(1.00m)に対して2cm(0.02m)の高低差があるため

勾配 i(%)= 0.02 ÷ 1.00 × 100 (cmではなくmで計算します。)

勾配は2.0%となります。

よく道路に用いられている勾配では、道路を断面的に見た状態で

折れ点がなく一定方向に向かっている「片勾配」や、中央部が山になっている「拝み勾配」などがあります。

道路勾配についての解説は次の記事でも解説しています。

敷地に雨水が溜まってしまう場合の高さ調整の施工例

敷地に雨水が溜まりやすい部分や、どの方向に排水すればいいのかを図で表しています。

上の平面図Aのように
車両の通行によって地面が締固められやすい部分や、建物の屋根から雨水が集まる部分に水が溜まりやすいことがあります。(周りの地盤が高い・地下水位が高い・雨水が地下に浸透しにくいなどの条件もあります)

雨水を敷地外に排出したい場合は、平面図Bの水色の矢印のように
外側に向かって水が流れる勾配を作るのが一般的です。(水勾配・排水勾配と呼びます)

※図の例では、赤い丸の部分を高さのピークを与えることで勾配方向を決めています。

カーポートなどを設置する際は、カーポート内の舗装に水が溜まらないよう注意が必要です。
舗装表面の勾配は、少なくとも2%以上が必要です。(幅5mなら高低差は10cmになります)

駐車場などに勾配を付けたい場合は、事前に施工業者に相談しておく

敷地の駐車場を整備したいと考えた時、外構工事の施工業者に
「どのように勾配を付けて欲しいか」・「普段水が溜まりやすくて困っている場所」など
相談しておくことをおすすめします。

勾配のことが良く分からなくても
「だいたい3%くらいの勾配をつけて欲しい」とか「この方向に水が流れるようにしてほしい」と伝えれば大丈夫です。施工業者さんは工事を始める前に敷地の高さを測量してくれます。

駐車場の舗装表面の一般的な勾配は3.0~5.0%程度です。
敷地が平坦で勾配が確保しにくい場合でも、最低でも1.0~1.5%以上の勾配を付けた方が無難です。

気を付けて欲しいポイントは、L字型になっている角の部分や距離が長すぎる部分です。
角になっている部分は水の逃げどころが無くなりやすく、距離が長い場合は水が溜まりやすくなります。
なるべく水が溜まらないように、数cmでも構わないので高さに余裕を持たせるとベストです。

敷地に十分な勾配をつけることができない場合は、水路の設置でも解決できます

隣接している道路や隣家よりも敷地が低い場合や、敷地の形状が複雑な場合、敷地が広い場合など
「十分な勾配を確保することができない」ことがあります。

先ほどの「片勾配」や「拝み勾配」を組み合わせても、勾配が確保できない場合は
敷地内に水路の設置を考えるのもひとつの解決法です。

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