いつでも飲み物が買える便利さ
冷たい飲み物、あたたかい飲み物をいつでも購入できる自動販売機。
建設現場や会社事務所では、休憩時間や作業の合間にすぐ飲めるよう、仮設電源を利用して自販機を設置することが多いです。
特に工事期間が半年〜1年規模（工事金額で約8,000万円規模）の現場では、10時・15時の休憩時に重宝されます。
朝礼前や昼食時、夕方の帰宅前にも利用されるため、作業員の買い出し時間を削減し、結果的に生産性アップにもつながります。
私の場合、工事期間がある程度長い現場に自動販売機を設置するようにしています。
期間が短い現場がコンスタントに続く場合でも、場所を変えながら長く置いてもらったこともありますよ。
これまで設置した自動販売機
私がこれまでに見かけたり、実際に設置の相談をしたことがある業者には、
コカ・コーラ、ダイドードリンコ、サントリー、みちのくキャンティーン などがあります。
また、地域によっては地元の飲料メーカーやサービス会社が自販機を管理している場合もあります。
設置を検討する際は、取り扱いメーカーや補充の対応エリア、電源工事の可否などを比較検討するとよいでしょう。
自販機設置の目安と利用者層：自販機ビジネスの目安
筆者の経験では、1日あたり10人以上が働く現場なら、自販機設置の価値があります。
ピーク時には50人以上が利用することもあり、近隣住民が立ち寄ることも少なくありません。
田舎では自販機やコンビニ自体が少ないため、事務所に設置すると一般客の利用も増加。
市街地であればさらに売上は伸びやすく、設置場所の人通りがカギになります。
雪国では自動販売機まわりの除排雪も必要になります。
取り扱い飲料の自由度と売れ筋
設置業者によって異なりますが、基本的には入れる飲料を選ぶことができます。
現場で売れやすい定番商品は以下の通りです。
- 炭酸飲料（コカ・コーラなど）
- コーヒー（ブラック・微糖・カフェオレ）
- 紅茶花伝、レモンティー
- お茶・スポーツドリンク
- エナジードリンク（モンスター・ZONE・レッドブル）
- 公共機関では、ヤクルト、黒酢、リンゴジュースなどが意外と売れます。
売れ筋を多めに補充してもらうことで、売上効率を高めることができます。
そういえば、ドクターペッパーってマズい？変な味ってよく言われるけど、実はアメリカではコカ・コーラに次ぐ人気ブランド。
シロップやバニラアイス、レモンを加えた“アレンジドリンク”としても楽しまれているそうです。
この贅沢なフレーバーをぜひ。（あなたの自動販売機に）
価格設定も柔軟に変更できる
業者に依頼すれば価格設定も簡単に変更できます。
一般的には100〜150円の設定が多く、価格を上げると1本あたりの利益率も上がります。
筆者の現場では、100円設定にして作業員や地域住民の負担を軽減。
イメージアップにもつながりました。
建設現場に設置している自動販売機は・・・
総じて「安く設定されている説」
自販機設置で得られる利益の目安
田舎の現場事務所に設置した場合、月に3,000〜8,000円程度の利益が目安です。
利用者が多い市街地の事務所では、月2万円前後の収益も可能です。
電気代は仮設電源や事務所の電力から供給している場合が多く、実質的な負担は少なめ。
売上金は月に1度、担当者が明細とともに現金で届けてくれます。
筆者はこのお金を現場への還元（安全訓練の飲み物・お菓子・焼肉代など）に使っていました。
自動販売機設置の現在と将来の役割
一方で、清涼飲料水や食品の自販機は設置の自由度が高く、電源さえ確保できれば、工事現場・オフィス・店舗・住宅地など、さまざまな場所に設置できます。
人件費がかからず、24時間稼働で安定した副収入が見込めるため、今後さらに注目を集めるビジネスモデルと言えるでしょう。
近年では、キャッシュレス決済（電子マネー・QRコード・交通系ICカードなど）に対応した機種も増えており、現金を扱わなくても購入できるタイプが主流になりつつあります。
省人化・効率化を図る流れの中で、自動販売機は今後も重要なインフラの一つとして発展していくと考えられます。
飲料補充はすべて業者におまかせ（基本は設置代行）
設置業者の自動販売機なら、補充や清掃はすべて業者が行ってくれます。
所有者は特別な管理をする必要がなく、売上だけを受け取る仕組みです。（土地・電気代はかかる）
自分で補充したい場合は中古自販機という選択肢も（自動販売機オーナー）
もっと利益を増やしたい場合、自動販売機本体を購入して自分で補充・管理する方法もあります。
格安で飲料を仕入れれば、その差額がすべて利益になります。
ただし、大手メーカーの機器では補充権限がないため、中古機の購入が現実的です。
広い駐車場や敷地内で複数台展開すれば、驚くほど収益が上がるケースもあります。
地元の小さな商店では、古い型の自動販売機で
コーラやカルピス、オロナミンCなどを安く仕入れて
70円～100円で売っているようです。
設置場所と業者の“縄張り”に注意
人気のある場所では、複数の業者から設置依頼が来ることもあります。
一方で、業者同士の縄張りや契約上の制約が存在する場合も。
「利益はいらない」「地域貢献目的」と伝えても、別県の業者が「うちの管轄だ」と主張してくるケースもあります。
契約は必ず書面で交わし、後のトラブルを避けるようにしましょう。
個人で自販機ビジネスを始めたい人へ
自宅の駐車場や敷地に自販機を置く場合も、設置業者に相談すれば数日〜数週間で設置可能です。
必要なのはスペースと電源のみ。
人通りの多い場所なら、1日50〜100本の販売で電気代をカバーできます。
最近では省エネ型自販機も増え、初期費用も無料のケースがほとんどです。
種類・メーカーのことなる自販機を２台置いておけば
結構売れますよ。月１万円の収入を得たいなら、副業で頑張るより簡単かもしれません。（笑顔で補充）
ゴミ箱を置くと印象が良い
自販機のそばにゴミ箱を設置しておくと、利用者が安心して使えます。
自動販売機の横にゴミ箱を設置することで、利用者の利便性を高めるだけでなく、「環境に配慮した販売機」というイメージを演出できます。空き缶やペットボトルの回収を同時に行うことで、地域の景観維持にも貢献でき、結果的に自販機の利用率向上にもつながります。
また、空き缶を回収している人から「缶を譲ってもらえませんか？」と声をかけられることもあります。
ちなみに、自動販売機の設置は「イメージアップ費」や「現場環境改善費」には含まれません。なにせ“収益を生む設備”ですから……！
自動販売機の設置に関する補足
自動販売機といっても、アルコール類やタバコ類の販売には厳しい規制があります。
特に、たばこ自販機には成人識別装置（taspoカードなど）の設置が義務付けられており、未成年が購入できないようになっています。
アルコール類の場合も、販売許可や設置場所の制限があり、一般的にはコンビニや酒類販売店など、許可を持つ施設の敷地内でのみ設置が可能です。
まとめ
自動販売機の設置は、想像以上に手軽でリスクが少ない副収入の手段です。
建設現場・事務所・個人の敷地など、環境に応じて最適な設置方法を選べば、安定した小収益＋地域への貢献が両立できます。
💡ワンポイントアドバイス
- 設置前に近隣の自販機数と人通りをチェック
- 契約書は必ず業者と確認
- 利益よりも「地域・現場へのサービス」と考えると続けやすい
