キャンプや屋外作業で、「あそこまで何mある?」という距離の感覚が必要になる場面は多いです。
けれど、現場では三脚・レベル・スタッフはあるけど、巻き尺までは無いこともあります。

レベルはあるけど巻き尺がない・巻き尺を直接使えないときなど
そもそも レベル(オートレベル)って高さを測るものなのに、距離も測れるの? と疑問に思う方もいるでしょう。
実は、建設現場では昔から高さだけでなく、距離も“視野の目盛”から求める技術があります。
これは軍隊・地形測量・地図作成の時代から続く考え方で、「スタジア測量」と呼ばれます。
スタジア測量は対象までの距離を測定する測量法
レベルとスタッフだけでも、視野の中にある“3本の線”の読み方を理解すると、距離を計算で割り出すことができます。

レベルを除いた時「3本の線」のうち上下2本の読みから距離を求めます
オートレベルの視野には、中央の1本の線の他に、上下に2本の線が入っています。
高さを測るときは中央の線を使いますが
この上下2本の線の差を使うと「スタッフまでの距離」を求めることができるのです。
この上下2本の差に 100を掛ける というシンプルなルールで、ほとんどのレベルで共通です。
この「100」を スタジア値 と呼びます。
スタジア測量の例

例えば、上下の線の読みが次の通りだったとします。
| 読み位置 | 値 |
|---|---|
| 上線 | 1.100m |
| 下線 | 0.900m |
差は 1.100 – 0.900 = 0.200m
この差にスタジア値100を掛けると…
0.200 × 100 = 20m
つまり、レベルからスタッフまでの距離が約20mあると求めることができます。
もちろん光波測距儀や座標計算より精度は落ちますが、巻き尺よりも素早く“だいたいの距離”を把握できます。
スタジオ測量の活用シーンとおすすめのオートレベル
スタジア測量の考え方を知っておくと、アウトドア・防災・一時的な現地作業でも最低限の道具で距離を推定できる判断力につながります。
最近はオートレベルでも距離表示機能が付くモデルがあります。
例として SOKKIA や TOPCON のオートレベルにも「視野で距離を取る考え方」が継承されています。

シンワ測定のアルミスタッフをよく使います。
最近では長さ3mで十分な現場が多いです。
また、これに近い考え方を光学化し、レーザーで高速化した“単眼鏡レーザー距離計”も普及しています。
Bushnell(ブッシュネル)のアウトドア・ゴルフ系距離計などは、視野から距離を把握する思想をさらに進化させた計測器の一例といえます。
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