安全・交通管理における保安施設の計画や書類作成にご利用いただけます。
この記事に掲載している書類や素材は、無料でご利用できます。
素材をエクセルに貼り付けたり、添付書類としてそのまま使用いただいてもかまいません。
なおこの記事には、保安商品のリンクが含まれています。

エクセルの基本操作を確認したい場合

保安施設と記号一覧表
以下のPDF文書は、一般的な保安施設の名称と記号の一覧表です。
A4用紙(横向き)で印刷、データのやり取りも可能です。
保安施設(仮設)エクセル素材のダウンロード
エクセルを使って、保安施設の計画や書類作成を行っている場合に便利です。
元データはベクターデータです。素材をエクセルに貼り付けて「オートシェイプ」のように拡大縮小などの編集が行えます。
以下はエクセルの内容をPDFに出力したものです。
エクセル版は下からダウンロードできます(ウイルスチェック済 881KB)
保安施設(個別)の記号と解説
保安施設の設置計画には、平面図または見取り図を作成するのが一般的で、保安施設は「記号」を使って、誰が見ても理解できるようにしておくと効率的です。
記号① 標示板(工事予告、予告看板)
工事区間の前後(起点・終点側)に設置します。
起点・終点に設置した工事説明看板⑰(工事名称看板)の位置から50m離れた位置、その後は100m、200m~500mと言った具合に、100mおきに設置します。高速道路など広範囲の工事では、1km先、2km先にも看板を設置します。
基本的な工事看板類の標準のサイズは幅550mm×高さ1,400mmです。
工事スペースや、視界の確保のために「スリム看板」を使用できる場合もあります。

記号② 警戒標識
工事説明看板⑰(工事名称看板)の前後に設置する警戒標識です。
状況に応じて「ご迷惑をおかけします」や「最徐行」、「車両出入口」「敷き鉄板あり」などの看板と併用し、通行者の注意や協力を促します。

記号③ 規制標識
工事区間内で規制を行う場合に設置します。
通行車線、右左折注意(禁止)、片側交互通行、速度など、規制に関連する標識です。
設置する位置に規定はありませんが、通行車両などが視認しやすい位置に設置し、ドライバーが事前に状況を把握できるように工夫が必要です。
信号機や交通誘導員などによる規制を行う場合は「停止位置」「信号機あり」などの看板を併用します。

記号④ 規制標識 速度落とせ看板
工事説明看板⑰(工事名称看板)周辺または、記号① 標示板(工事予告、予告看板)の間に設置して
ドライバーへの注意を促します。

記号⑤ 標示板(工事中看板)
工事区間の前後(起点・終点)に設置します。(工事名称看板と同じもの)
「○○をなおしてます」のテキストは、工事区分や工事内容によって異なります。
発注者及び施工者は、○○出張所、○○事務所、担当者名、電話番号を記載します。
基本のサイズは幅1,100mm×高さ1,400mmが標準ですが、市街地や現場によってスリム看板を使用できる場合もあります。

記号⑥ 保安灯
保安灯は、バリケードやカラーコーンなどに設置し、おもに夜間における交通規制に使用します。
従来使用していた有線の「すずらん灯」や、電池取り換え式の保安灯は見かけなくなり、小型で軽量なソーラー式の保安灯が使用されています。
記号⑨ 歩道柵
近年では「歩道柵」という表現よりも「歩行者通路」などの名称が一般的です。
下図のようにトラロープや鉄ピンを使った歩道や、プラスチックフェンスやネットを使って歩行者通路を確保すます。
現場の状況に応じて「歩行者通路」看板(記号⑪ 歩行者案内)、グリーンマット、スロープ、カーブミラーなどを設置します。

記号⑧ 工事中(内部照明型)
本体内部に照明が組み込まれた工事看板で、主に夜間における工事区間の明示を行います。
(日中でも見えます)
基本のサイズは幅1,790mm×高さ1,790mm(回転灯を含む)です。

記号⑨ 斜線数減少
工事規制による斜線減少(中央分離帯工事を含む)、幅員減少を警告する看板です。
記号① 標示板(工事予告、予告看板)などと併用し、交通情報を事前にドライバーに把握してもらう目的があります。また斜線減少による車両の誘導には交通誘導員を配置し、矢印板などを設置して明確に行います。

記号⑩ 片側交互通行
工事区間内で、片側交互通行の規制を行う場合に設置します。
交通規制には、交通誘導員や信号機、矢印、停止位置などを併用するのが一般的です。

工事看板以外にも、のぼり旗の商品もあります。
50m先片側交互通行・道路工事 のぼり旗
記号⑪ 歩行者案内
記号⑨ 歩道柵(歩行者通路)などの位置を明確にし、歩行者を案内・誘導する看板です。

記号⑫ 停止位置
工事規制によって、通行車両を一時的に停止させる場合、停止位置を明確することができます。
停止の合図や誘導は交通誘導員や信号機によって行い、停止マット(ゴムマット)など使って位置を明確にします。

仮設停止ライン 2個セット 2360mm×190mm 白 停止線 移動 道路 駐車場 工事現場 倉庫 工場
記号⑬ 信号機
記号⑫ 停止位置などを使った規制を行う信号機です。
近年ではソーラー式の信号機が使用され、カウントダウン表示や、複数台の信号機を電波で連動させることもできます。

記号⑭ 段差予告
敷き鉄板や覆工板、配線などの段差がある場合に設置します。
記号⑮の「段差表示)よりも前の位置に設置することで、段差の有無を事前にドライバーに予告します。

記号⑮ 段差表示
記号⑭ 段差予告と併用して使用し、段差箇所の明記を行います。
段差の位置を明確にすることによって、ドライバーが段差に対応したり、速度を落とすなどの効果があります。

記号⑯ 工事情報看板 ⑰ 工事説明看板
記号⑤ 標示板(工事中看板)の小型版です。
記載する内容は、記号⑤標示板(工事中看板)をご確認ください。

記号⑱ 工事予告看板
記号① 標示板(工事予告、予告看板)と似ていますが、発注者名を記載した予告看板で、設置の有無や内容は特記仕様書などに記載されています。

カラーコーン(記号は○)
カラーコーンはよく使用される保安施設で、記号は丸「○」です。
コーンバー、おもり(ウェイト)や、垂れ幕、保安灯などと組み合わせて使用します。

ウイングエース コーンバー 伸縮タイプ 1.2m~2m (黄黒)
バリケード(記号は略図 >-<)
バリケードフェンス、軽量フェンスなどの保安施設で、記号はバリケードを真上から見た略図を使用します。
垂れ幕やメッシュシート(フェンス)、保安灯などを組み合わせる場合もあります。

矢印板(記号は略図 [→])
片側交互通行や幅員減少など、工事区間内の規制や安全確保の目的で使用します。
カラーコーンやバリケードなどと同様に、工事の基本となる保安施設です。

樹脂製方向指示板 赤×白矢印 矢印のみ反射 H460×W900
保安施設や仮設の記号、略図を使って効率化
よく使用する保安施設の記号や略図は、エクセルやCADなどの使用ソフトに図形(素材)を登録しておくと作業を効率化できます。
この記事からダウンロードできるデータは、拡大縮小しても画像が劣化しないため、エクセル以外のソフトウェアでもご利用いただけます。
