この記事では、オーストラリア産ユーカリ枕木を用いた屋外施工事例について、約20年間の経年変化および耐久性を観察した結果をもとにしています。
対象となる枕木は中学校外周に建込んだもので、長期間にわたり土中環境に曝されていますが、腐朽や著しい強度低下は確認されていません。この結果から、ユーカリ材の高密度・高耐久性が実用レベルで有効です。
お庭や公園で、地面に縦に立てられている丈夫そうな木材を見かけたことはありませんか。
表面がゴツゴツしていて、重厚感があり、長年そのままの状態で立っているように見えるものです。
このような木材は、一般的に「枕木(まくらぎ)」と呼ばれています。
もともとは鉄道のレールを支えるために使われていた部材ですが、現在では外構やガーデニングにも利用されることが増えています。
特にユーカリなどの硬い木材で作られた枕木は、腐りにくく耐久性が高いため、庭のアクセントや土留めとして人気があります。
1. はじめに
枕木は鉄道用途に加え、近年では外構・造園分野においても広く利用されています。特に耐久性の高い木材は、長期的な維持管理コストの低減に寄与します。オーストラリア産ユーカリ材を用いた枕木の実使用環境における耐久性について検討します。
2. 使用材料および施工概要
2.1 材料
- 材種:ユーカリ(オーストラリア産)
- 寸法:約100×200×2000mm
- 特徴:高密度の硬質木材です
2.2 施工条件
- 設置場所:中学校外周部(校舎・グラウンド周りのフェンス用途)
- 設置本数:数百本規模です
- 設置方法:地中に縦方向で建て込んでいます
2.3 調達方法
- ログハウスメーカーを通じて輸入材として購入しています
- カナダ・北欧材などの輸入実績を持つ業者を利用しています
3. 結果(枕木の外観と強度の変化)

3.1 外観変化(日光にさらされて表面は薄い灰色になる)
施工当初はオレンジ〜赤褐色でしたが、1~3年ほどで表面の色が徐々に変化し
20年経過後には表面が灰色に変化しています。
ただし、内部については初期の色味をほぼ維持していることが確認できます。
3.2 劣化状況(土に触れている根元でも腐食していない)
- 腐朽は確認されていません
- 強度低下についても顕著な変化は見られません
これらのことから、長期間の屋外使用においても高い耐久性が維持されていると考えられます。
3.3 加工特性
- 手鋸による切断は困難です
- 釘打ちは高い抵抗があります
- 釘の引き抜きも容易ではありません
これらの結果から、一般的な建築用木材と比較して、非常に高い硬度および密度を有していることが分かります。
4. 考察
ユーカリ材は高密度であるため、水分の浸透や微生物による分解が進みにくく、その結果として高い耐久性を発揮していると考えられます。また、表面の灰色化は風化によるものであり、構造的な劣化とは直接関係がないと判断できます。
さらに、表面については研磨や高圧洗浄、薬品処理を行うことで、初期の外観に近づけることも可能です。
5. 施工上の留意点(ガーデニングなどでの建込み利用)
- 地中への埋設は全長の1/3以上を確保することが望ましいです
- 転倒防止のため、必要に応じて根元をコンクリートで固定すると効果的です
- 加工には専用工具の使用を検討する必要があり、重量があるため敷設時は吊りバンドなどを使用
6. 結論
オーストラリア産ユーカリ枕木は、長期間の屋外環境においても腐朽せず、高い耐久性を維持することが確認されました。施工時の加工性には課題がありますが、長期利用を前提とした外構材料として有効な選択肢であると考えられます。

本レポートは「枕木の設計がユーカリ」でしたが
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