3Dプリンターで出力したパーツ同士を接着する方法として、UVレジンは実用的か?
今回は、ABSフィラメントで印刷した造形物を使い
- UVレジンで接着可能か
- 強度はどの程度か
- 切削や加工は可能か
を実験してみました。
使用した道具
UVライト

Lepro ブラックライト
単4電池×3本使用(付属あり)
タイムセール時 約800円
レジン硬化用として購入しましたが、
- 3Dプリント部品の接着
- ルアー制作
- 小物アクセサリー制作
などにも応用可能です。
スイッチ式で扱いやすく、硬化スピードも十分。


小型で扱いやすいUVlightを探していたんです。
UVレジン液

RWATELIER 260g(低臭タイプ)
約1,700円
特徴:
透明度が高い
黄変しにくい
硬化後は比較的硬質
付属品:
手袋
指サック
シリコンカップ
シリコンスティック
オープナー
説明書
初心者でも扱いやすい内容でした。
特に、3Dプリンターやアクセサリーなどを作るなら、接合部や透明部分・表面コーティング用途であればレジン液数滴もあれば十分。
この量(260g)があればかなり色んなことができます。

シリコンカップや混ぜ棒は、持っていませんでしたし
繰り返し何度でも使えるのはありがたいですね。
単4電池(Amazonベーシック)

UVライトは単4電池を3本使用します。
最近単4電池の使用機会が減っていたため、20本入りを購入(約770円)。
急に必要になってコンビニへ走る手間がなくなります。(電池20本の安心感)
3DプリントABSはUVレジンで接着できるか?
実験条件

ABSフィラメント(黒)(QIDI ABSフィラメント1kgスプール:3DプリンターはQIDI Q1PROです)



↑3dプリンターで印刷した造形物2点を接合

片側に数滴のUVレジンを塗布

約30秒間、複数方向から照射します。
※黒色ABSは紫外線を通しにくいため、本来は白色や透明素材の方が有利です。
結果

問題なく接着可能でした。
ポイントは、
- 光が接合部に届くこと
- 影になる部分を避けること
- 多方向から照射すること
硬化後は簡単には剥がれない程度の強度を確認。
※構造強度が必要な部位には補強推奨。

PLAでもABS樹脂でも問題なく接着可能で、表面は固くなります。(接着剤やゴムのような弾性がないのがポイント)
小ネタ:UVレジン+ティッシュの意外な質感

レジンを拭き取ったティッシュにUVライトを当てて硬化させると、
綿菓子のような軽い質感になります。
将来的に、
- 綿菓子模型
- 霧や煙の表現
- 布の硬化表現
などに応用できそうです。

クリエイティブな動画では、綿にエアブラシで軽く着色して
ジオラマなどに煙や雲を演出する人も多いですね。
UVレジンを木材に使用してみる

ABSだけでなく、木材にも使用可能か検証してみました。
木片に滴下 → 硬化

約30秒照射で完全硬化。母材がある程度硬ければ、問題なく密着します。
※シリコンの型(柔らかいもの)や剥離剤を塗ったものに流し込むと硬化後、剥がしやすくなります。
硬度確認

金属棒で軽く叩いても凹みなし、完全硬化後はかなり硬質です。
上のGIF動画では音が入っていませんが、叩くとカチカチとガラスやプラスチックのような硬さを実感できます。
UVレジン硬化後の加工は可能か?
ミニルーターで切削

問題なく加工可能です。ミニルーターだけでなく、やすり・カッター・彫刻刀などでも
- 模様彫刻
- 溝加工
- 表面調整
ができます。

もちろん、建設系の切削工具(サンダーやドリルビットなど)でも精密加工が可能です。
硬化したUVレジン表面に溝を入れ、テープを埋め込み再硬化

- 三角溝を作る
- 絶縁テープを埋め込む
- 上からUVレジンを再塗布
- 再硬化

→ 継ぎ目なく一体化できました。
UVレジンは重ね塗りしても透明感が保たれるのが利点です。
まとめ
UVレジンは、
- 3DプリントABSの簡易接着
- 表面コーティング
- 部分補修
- 模様加工
- 異素材との一体化
に十分使用可能です。特に、
- フィギュア制作
- ロボット模型
- ディテール追加
- 光沢仕上げ
など、造形系コンテンツとの相性は良好です。
注意点
黒色や厚みのある素材は硬化しにくい
構造強度が必要な箇所はエポキシ系推奨
直射UVは目に入らないよう注意

