「普通にやっただけなのに請求された」
ある現場で、仮設の敷き鉄板が不足し、リース会社から追加で借りることになった。
敷地内ではダンプや重機が頻繁に出入りするため、そのまま敷いただけでは鉄板がズレる。
さらに夜間は人通りが少なく、盗難のリスクもある。
そこで現場ではよくある対応として、
鉄板同士を鉄筋でつなぎ、溶接して固定する
という方法を取った。
ここまでは、特に珍しい話ではないですが
しかし――工事が終わり、鉄板を返却したときに思わぬ項目が出てきた。
「鉄筋他溶接物除去費」という請求
請求書に記載されていたのは、「鉄筋他溶接物除去費」という項目。
敷き鉄板に穴を開けたわけでもなく、大きな変形もない。
見た目としてはそこまで損傷した印象はないが、
“溶接されたものを除去する作業”が修理扱いになる、ということだった。

現場が終わってから、リース会社から届いた請求書を見て
「何だコレは!」と怒り出す会社も少なくないです。
実際にかかるコスト
この除去費用は、地域によって幅がありますが
1箇所あたり:約1000円~1200円ほどで、仮に鉄板を10枚、数箇所ずつ溶接していた場合、
👉 数万円規模の追加費用になることもあります

賃料を抑えようとして急いで返すよりも
綺麗にしてから返した方が安上がりかもしれません。
なぜ修理費扱いになるのか
現場目線では「ズレ防止」「盗難防止」のための合理的な対応でも、
リース会社の視点では少し違います。
リース資材は“元の状態で返却”が前提

溶接=付着物あり
除去作業が必要
表面の損傷リスクあり
👉=通常使用の範囲を超えた加工扱い
つまり「便利な工夫」=「原状回復が必要な状態」になってしまう。
現場で起きている“ズレ”
この問題の本質はシンプルで、
現場 → 安全・効率優先
リース会社 → 資材管理・再利用優先
リース会社では、返却された仮設材を点検・修理せずに貸し出すことがリスク。
👉立場の違いによる認識のズレ
現場では「これくらい普通」と思っていても、
返却時には「加工された状態」と判断されることもあります。
ではどうするべきか?
あくまでも「安全第一」が最優先ですが、無駄なコストを防ぐ方法として
① 溶接以外の固定方法を検討する
重ね配置
配置計画の工夫
👉“戻せる固定”を選ぶ
② 事前にリース会社へ確認する
- 溶接の可否
- 固定方法のルール
- 修理費の基準
- 借りた時点で穴や加工跡があったら?
- もし借りたものが盗難に遭ったらどうなる?
→ 各リース会社で「ルール」が決まっています。

まれに、別の現場から直接仮設材を搬入するケースもあります。
その場合、資材搬入時に損傷が無いか確認しておくと、後々のトラブル防止に繋がります。
③ 仮設計画に含めておく
鉄板のズレ対策
盗難防止方法
👉現場対応ではなく“計画対応”にする
まとめ
仮設敷き鉄板の溶接は、現場ではよくある対応ですが
返却時には修理費が発生する可能性があり
👉「やる前に知っていれば防げるコスト」
👉「返却前にチェックしておく」
急いでいるときほど、その場で対応してしまいがちですが、その一手間が、後の手間と費用を減らします。

私の場合、借りる時点で
「綺麗な敷き鉄板じゃなくていいから」と話を進めます。



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